【関東発】本州最南端ツーリング -潮岬(和歌山県串本町)-

行ってまいりました、2ヶ所目の本州最端。
場所は、和歌山県串本町の潮岬です。
なんとか、年内にもう1ヶ所行っておきたいという衝動に突き動かされ、実行しました。
まさかの季節外れの台風襲来により、一時は実施が危ぶまれましたが、比較的南に外れたルートを通ってくれたお陰で行うことができたので良かったです。

目次

ツーリングの詳細

本州最南端へ

朝4:00に起床して、自宅を出発したのは5:30でした。
まだ日の出前の時間ということもあり、気温は13℃です。

足柄SAから見た富士山

最初の休憩は東名の足柄SA。
台風のお陰か雲一つ無く、富士山がきれいに見えました。
少し前に、奥さんと本栖湖に行った時にはほぼ見えなかったので、このことを話したら八つ当たりされそうなので、黙っておこうかな・・・。

この後、新東名の浜松PA、東名阪道に入ってすぐの御在所SA、紀勢道の紀北PAで定期的に休憩を取りつつ、熊野尾鷲道の熊野大泊ICを出たのが14:00前。
途中、松坂や伊勢の地名が書いてある標識のお陰で、紀伊半島に入っていたのはなんとなく分かっていましたが、山中のトンネルが細切れに続く区間が多く、変化が少ないこともありなかなか辛い時間が続いていました。
それでも、熊野大泊ICから国道42号に入ると素晴らしい景色が待っていました。

熊野灘1
熊野灘2

おお~っ、海がすごく青いです!!
スマホのカメラの特性もあるでしょうが、それでも肉眼で見たのに近い海の青さです。
私は水が苦手なのですが、そんな自分でもこれは感動せずにいられません。
いや~、熊野灘サイコー!

さあ、先程までとは打って変わって、テンションが上がってまいりました。
スマホのナビは、潮岬まであと1時間くらいだと教えてくれています。
このとき、14:00を回ったあたりだったので、なんとか予定時刻前には到着できそうでした。

那智勝浦を過ぎて串本町に入り、しばらくして国道42号沿いにある道の駅を通り過ぎます。
海の方をちらっと見ると、林立する岩が見えます。橋杭岩という奇岩らしいです。
立ち寄ってじっくり眺めたい欲求にかられますが、今日は潮岬観光タワーで「本州最南端訪問証明書」をゲットするという最優先のミッションがありますので、後ろ髪を引かれる思いで先に進みます。

橋杭岩

こちらは、このツーリングから2年後の2023年に、旅行で和歌山県を訪れた際に立ち寄った橋杭岩の写真です。
とてもすばらしいので、この時の私の様に時間が無いとか言わずに、是非立ち寄ることをお勧めします。

それから間もなく、潮岬に向かう県道41号に入り、10分程で潮岬観光タワーに到着しました。
時刻は、15:30です。やったー! 着きました!自宅からはちょうど10時間。
営業時間内に到着できて良かったです。

潮岬到着!

さあ、いよいよ潮岬観光タワーに入ります。
入場料を支払うべく、窓口に向かいましょう。

潮岬観光タワー窓口
岬観光タワー「お知らせ」

あれっ? シャッターが閉まってる・・・。窓口も人がいません・・・。
タワーの営業時間は、「7/3より当面の間10:00~15:00」って書いてある・・・。
えええ~っ! 聞いてないんですけど~っ!

脱力感と共に焦りを感じていましたが、冷静に考えます。
潮岬観光タワーのこの日の営業が終了していたという事実は全くの想定外だったものの、実はそれほど心配はしていませんでした。たまたま出発前に南紀串本観光協会のブログにて、証明書の販売場所がタワー以外にもできましたよ・・という情報を確認していたんですね。
それによると、ホテル&リゾーツ和歌山串本の売店、大江戸温泉物語南紀串本の売店、道の駅くしもと橋杭岩の売店で購入できるとのことで、このうちの「ホテル&リゾーツ和歌山串本」は、偶然にもこの日の宿泊先として予約していたホテルだったんです。
な~んだっ・・て感じではありますが、観光タワーに上って景色を眺めることができなかったので、残念なことに変わりはありません。

そうそう、到達証明書の郵送サービスもあるそうなんですよ。
潮岬観光タワー宛に申し込むとのことですが、あまり利用する人はいない様なので、手続きの詳細は要確認です。
連絡先は一般社団法人南紀串本観光協会サイトを参照してください。

潮岬観光タワー窓口(2023年)

こちらは、このツーリングから2年後の2023年に旅行で訪れた際の潮岬観光タワーです。ちゃんと営業しており、展望フロアに上って景色を眺めることもできました(営業時間は9:00~17:00)。
やっぱり、高いところは眺めがいいですよね!

潮岬観光タワーからの眺め(2023年)
本州最南端の碑
潮岬の碑

さて、とんだことになりましたが、遥々やって来た本州最南端です。
気を取り直して石碑と共に記念撮影をします。

潮岬からの眺め
潮岬から見た夕日

こちらは、「潮風の休憩所」という施設の裏手から見た海の景色です。穏やかな海のお陰で心も静まります。沈む夕日を見るには、まだ少し時間が早かったようです。

この休憩所の東側にはキャンプサイトがあります。利用日に制限がある可能性もあるので、ご利用の方は事前に南紀串本観光協会のウェブサイトで確認することをお勧めします。

本州最南端訪問証明書をゲット@「ホテル&リゾーツ和歌山串本」

「ホテル&リゾーツ和歌山串本」全景
「ホテル&リゾーツ和歌山串本」山側客室

本日の宿の「ホテル&リゾーツ和歌山串本」です。いかにもリゾートホテルといった佇まいですね。
部屋は、贅沢にもツインルームですが、今回は1泊 8,000円未満のお得プランなので、オーシャンビューではありません。なお、海側の部屋であれば、どこからでも「橋杭岩」が眺められる設計になっているそうです。
ベッドと枕の感触については、寝心地にこだわる私も満足できるものでした。

荷ほどきしてから、1階の大浴場に向かいます。
洗い場は20ヶ所ほどあり、内風呂は20人以上余裕で入れる規模の広さです。
お湯は、ナトリウム泉で加水と消毒がされているとの説明書きがありました。
露天風呂の方の広さは、ゆったり入れるのは数人ですかね。
ここから日の出を眺めるのがおすすめとのことです。

「ホテル&リゾーツ和歌山串本」ロビー
「ホテル&リゾーツ和歌山串本」ラウンジ

お風呂から上がってウロウロしてみます。ロビーは落ち着いた照明もあり良い雰囲気。ラウンジで何か飲もうかと思ったのですが、残念ながら営業時間を過ぎていました。

さて、このまま良い気持ちで寝てしまわないうちに、大事な「本州最南端訪問証明書」をゲットしておかなければなりません。
フロントで尋ねてみたのですが、なんと「それは潮岬観光タワーでないと購入できません」と、温泉で温まった体に冷や水を浴びせられます。想定外の回答に頭が着いて行けません。小太郎、大ピ~ンチ!

この攻撃のダメージは小さくありません。
意気消沈してトボトボと部屋に戻ろうとしますが、ハタと思い当たり、南紀串本観光協会のブログをスマホで再確認します。
老眼鏡を忘れたので文字が見にくいのですが、ジイッと目を凝らします。そこには「ホテル&リゾーツ和歌山串本の売店」の文字が!・・・売店か~っ‼

売店は、正面玄関を入って左手、フロントの正面です。一目散に駆け込んで店員さんに尋ねると、「これですか?」とレジ横にあるものを指し示してくれます。
「それです、それです! 一つください。」
「はい、100円になります。」

やったー! これですよ、これっ!
苦労した甲斐がありました。うっ、うっ、うっ。 😂
・・でもね、冷静になって考えると、「フロントスタッフの人ってこういうこと知らないの? 危うく手ぶらで帰るところじゃない・・」というモヤモヤ感が残ってしまったのは残念です。

「本州最南端訪問証明書」表面
表面
「本州最南端訪問証明書」裏面
裏面

何はともあれ、今回のツーリングの目的は達成したし、まあ良しとします。
ドタバタはありましたが、翌朝は4:00に起床し、5:20にホテルを出発。
フロントは6:00以降でないと人が入らない様で、ルームキーはカウンターに置いて出てきました(支払いはチェックイン時に済ませてありました)。

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寄り道

せっかく紀伊半島まで来たのに、そのまま帰るだけではつまらないし、多少は時間の余裕もあったので、いくつか寄り道しました。

紀伊大島

紀伊大島に渡るループ橋

潮岬から、東回りのルートで出発してしばらくすると、右手にループ橋がみえました。紀伊大島に渡る橋だそうです。
特に島に用事は無かったのですが、とりあえず走ってみたくなったので橋を渡りループ橋をクルッと回り、すぐにUターンして再びクルッとして帰ってきました。
チョットだけ楽しめました。

この島にはトルコ記念館があるそうです。
以前、トルコの軍艦(エルトゥールル号)が遭難した際に、地元住民の方たちが救助活動を行い、そのことが現在のトルコの親日につながっているという話は聞いたことがありましたが、その舞台がこのエリアだったんですね。

伊勢志摩スカイライン

「伊勢志摩スカイライン」伊勢料金所

串本町のホテルからの帰りがけに、伊勢志摩スカイラインに立ち寄りました。
前日来た道を戻っていき、スカイラインの伊勢料金所に8時過ぎに到着しました。
自動二輪車料金 900円を支払い、標高555mの朝熊山(あさまやま)に上り始めます。
比較的早い時間のせいか、交通量が少なくて快適です。

「伊勢志摩スカイライン」山頂駐車場からの眺め

山頂の駐車場に着いて、展望台から志摩市方面を眺めます。雲が出ていて、霞んでいるのが残念ですが、入り組んだリアス海岸が臨めます。また、足湯があるそうなので、そこで温まりながら眺めるのも良さそうですね。

Vストローム650XTと飯盛山

さて、この後は鳥羽港発9:30のフェリーに乗りたいので、ここから鳥羽方面に下って行きます。
途中で、ご飯を盛り付けたような形の「飯盛山」と記念撮影して、伊勢志摩スカイラインを後にします。

伊勢湾フェリー[鳥羽港~伊良湖港]

9:00少し前に、鳥羽のフェリーターミナルに到着しました。
誘導係のお兄さんに、9:30の便のオートバイの余裕は有るか聞いたところ、大丈夫とのことでした。この伊勢湾フェリーは、二輪車は通年予約不可で先着順とのことなので、チョット心配ではあったのですが良かったです。

ターミナル2階の窓口に行って運賃を支払います。750㏄未満のオートバイと運転手分を合わせて、3,700円でした。船内で食べるように売店でサンドイッチを購入し、乗船案内を待ちます。

「鳥羽フェリーターミナル」売店で購入したハムタマゴサンド

手作り感満載のサンドイッチは420円です。
そして、本日お世話になるフェリーの鳥羽丸。
よろしくね!

フェリー「鳥羽丸」

時間が来て、案内に従って乗船します。オートバイを船内の壁に平行にして、ギリギリに寄せてくれと指示されて、緊張しつつ何とか幅寄せします。それから客室に上がり、出航を待ってサンドイッチをパクつきます。

フェリーから見る伊勢湾1
フェリーから見る伊勢湾2

お腹を満たして落ち着いたので、デッキに出て外の景色を眺めます。朝熊山山頂からの景色と違って、伊勢湾内は雲が有りませんでした。これから暑くなりそうです。

伊良湖港

1時間程で伊良湖港に到着です。
時刻は10:30。ここからは、下道で浜松に出てから東名に乗ります。

その後、浜松西ICから東名に乗ったのが12:00過ぎ。
大した渋滞に巻き込まれずに済み、自宅に到着したのが16:45でした。

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ツーリングの概要

実施時期と期間

実施した時期と期間は、次の通りです。

  • 時期:2021年10月末
  • 期間:2日間

行程

実施前は、大まかに次の通り計画していました。

  • 1日目
    朝5~6時に関東南部の自宅を出発して16時までに潮岬に到着したら、営業終了時間が16時30分の潮岬観光タワーに駆け込んで、「本州最南端訪問証明書」をゲットする。
  • 2日目
    ただ帰るだけではつまらないので、伊勢志摩スカイラインを走って鳥羽に出て、フェリーで伊良湖に渡ってから帰る。

そして、結果の概要は以下の表の通りです。
ずっと陸路の1日目と比べて、海を渡ってショートカットした2日目の方が、距離は少ないですがフェリーを使った分、待ち時間や一般道が多い関係で時間は掛かってしまってますね。
なお、距離は数字を丸めているため、多少の誤差があるのはご容赦願います。

日程区間距離所要時間使用ルート等
1日目自宅-潮岬590㎞10時間首都高、東名、新東名、伊勢湾岸道、東名阪道、伊勢道、
紀勢道、熊野尾鷲道、国道42号、那智勝浦新宮道、
国道42号、県道41号
潮岬-ホテル13㎞20分県道41号、国道42号、ホテル&リゾーツ 和歌山 串本
-DAIWA ROYAL HOTEL-
2日目ホテル-伊勢志摩スカイライン
伊勢料金所
170㎞2時間50分国道42号、那智勝浦新宮道、国道42号、熊野尾鷲道、
紀勢道、伊勢道、県道32号
伊勢志摩スカイライン
伊勢料金所-鳥羽料金所
17㎞40分伊勢志摩スカイライン
伊勢志摩スカイライン
鳥羽料金所-鳥羽港
2㎞5分国道42号
鳥羽港-伊良湖港22㎞1時間30分フェリー(待ち時間含む)
伊良湖港-自宅323㎞6時間20分国道42号、国道1号、県道65号、東名、首都高

費用

今回のツーリングの総費用です。
本州最北端ツーリングでの食費は、3泊4日で5,500円でしたから、今回は比較的まともに食べていた様ですね。(;^_^A

No.費用金額
1.交通費
(1)高速料金/有料道路料金        16,300円
(2)ガソリン代   7,400円
(3)フェリー代   3,700円
2.宿泊費   7,700円
3.食費   4,300円
合計  39,400円

まとめ

日が短くなったこの季節でも、関東南部から潮岬までは日暮れ前に着けるものなんですね。あと、潮岬観光タワーまでの残りの距離感があったら、途中の道の駅から橋杭岩を眺めるくらいのこともできたと思います。この点は、本当に残念でした。

さあこれで、本州最端の4つのうち、北と南が制覇できました。
残りの西は1,000kmを超える距離で、東は潮岬と同程度の距離ですが往復2時間の徒歩区間が有る様ですので、それぞれになかなか過酷です。

今年は、これから寒い季節になってしまいますので、つづきは来年以降となりますが、近いうちに四端を踏破して、報告できるようにしたいと思います。

それでは。

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