「ホテル夢しずく」は、2021年4月に別府・高千穂・阿蘇を巡る旅で利用させてもらった、熊本県南阿蘇村の南阿蘇温泉郷にある宿です。
ここは、阿蘇五岳を北東に臨む、外輪山の麓の静かな環境の中にあるホテルです。
立地は、「阿蘇ロックフェスティバル」などが開催される熊本県野外劇場ASPECTAや、日本を代表する企業の保養所などがあるエリアで、ここから南に2㎞ほど進むとドライブやツーリングのルートとして有名な「グリーンロード南阿蘇(通称:ケニーロード)」に出ることができます。また、阿蘇くまもと空港まではクルマで30分ほどの距離です。
宿泊した日は、「阿蘇中岳火口」を観光してから向かいました。
外観
外観は、周囲の環境に溶け込むように配慮された深い緑色の屋根で、大浴場が納められた円形のフロント棟を中心に、南東・北西に非対称な形のレストラン(バリアフリーの客室含む)棟と客室棟が配置された、客室数13室の「こじんまり」としたホテルです。
客室棟の北側には、散策ができる庭園が配置されていて、部屋から庭園越しに雄大な阿蘇五岳の山容を堪能できます。
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館内
概要
エントランスは円形のフロント棟の2階になります。
2階といっても、駐車場でクルマを停めて、入ったところがそのフロアというだけなので、特に不便なことはありません。
こちらで靴を脱いで、館内はうち履きで過ごします。
また、客室棟は1階に洋室と和洋室で5部屋、2階に和室が6部屋の構成となっています(これ以外に別棟に2部屋あります)。
客室露天風呂は、2階の客室には付いていない様です。
展望テラス
フロント棟の北側から外に出ると展望テラスがあります。
ここには、阿蘇五岳を眺めながら楽しめる足湯が設置されています。
天気が良いと、本当に気持ちが良いです。
大浴場
大浴場は、フロント棟の1階にあります。
男女入れ替え式の2つの浴場があり、それぞれ内湯とサウナと露天風呂の構成になっています(露天風呂は、上段と下段に分かれた岩風呂です)。
露天風呂のスペースは通常の感覚よりは広めにとってあり、内湯から外に出るドアを開けて、露天風呂の浴槽まで到達するのに意外と長く感じます。
内湯と露天の上下段のそれぞれの収容人数ですが、余裕を持って入れるのは5~6人ずつかと思います。
休憩スペース
フロント棟の3階に休憩スペースがあります。
この棟の阿蘇五岳方向に映画館のスクリーンの様に広い窓が3面あり、そこを通して見える眺めがとても素晴らしいので、一風呂浴びた後にでも、設置されているリクライニングチェアに座って、ずーっと眺めていたい気持ちになります。
レストラン
フロント棟の南東側がレストラン棟で、2階が食事をするスペースになっています。
元々、客室の数が多くはないことから、テーブル数や広さもそれ相応です。
あまり堅苦しい雰囲気ではなく、良い意味で観光地の食べ物屋さんの様な気楽さが感じられます。
テーブル間は、パーティションで区切られ、適切に距離が保たれてはいますが、上記の様な雰囲気も相まって、同じ時間帯に食事をするお客さんのタイプによっては、騒がしく感じてしまうこともありそうです。
また、レストランとは別に、小規模の宴会場が有る様です。
客室内
宿泊した客室は和洋室タイプです。
和洋室は、私たちが宿泊した広さのものと、より広く収容人数が多い2種類があります(広い方にはソファも設置されています)。
客室露天風呂です。
この石造りの露天風呂は、常時お湯が張られているのではなく、入る前に自分でお湯を入れる必要があります。
・・・といっても、湯船の右側に設置されているボタンを押すだけで、熱すぎず適温のお湯が適量で満たされる仕組みなので、見張っている必要はありません。
また、湯船の左右は板塀、前面下側は竹垣で覆われており、前面上側はブラインドで目隠しできるようになっています。
泉質については、弱アルカリ性でぬめりがありツルツルになります。
天然保湿成分のメタケイ酸の効果でしょう。
普段は気にしない男の私でも、翌日の肌状態が変わったことが実感できるくらい効果はバツグンでした。
露天風呂へは、客室内のシャワーブースで体を洗ってから、外に出入りするドアを通って行ける様になっています。
ここは本当にジャパンですか?
客室露天風呂の外の眺めですが、阿蘇五岳と庭園とのコラボが感動ものです。
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食事
夕食
夕食です。
メインは、くまもと和牛の溶岩焼きです。良く火を通したのに硬くならずに、柔らかく食べやすかったです。
湧き水で炊きあげられたご飯もおいしく、小食な私たちには十分な量でした。
朝食
朝食です。
こちらも、十分な量で、おいしくいただきました。
タカの目チェック(女性目線での評価)
奥さんの「タカ子」さんが、女性目線で気になった点を指摘してくれるコーナー(?)です。
色浴衣について
女性用の浴衣は部屋に備え付けられていたけど、食事の際などに周りを見回してみたところでは、部屋ごとに異なる色浴衣だったので、その気遣いが大変ありがたかったです。
温泉について
お湯は、トロトロで肌にまとわりつく化粧水の様な良質のお湯で、リアルに化粧水を付けずに済んだことは心から驚きでした。
大浴場に行った際に、脱衣所を見渡したところ乳液はあったものの、なぜか化粧水が見当たらなかったので不思議に思っていたのですが、「こういうことか!」ということが分かったのでした。
客室内設備について
部屋の露天風呂は、大人2人と幼児1人程度なら一緒に入れる大きさでした。
これなら、小さい子連れのご家族にもおすすめです。
また、シャワーブースに備え付けのDHCのオリーブグリーンシリーズのシャンプーが、しっとりするのにサラサラになってとても気分が良かったです。
また、夜に部屋の露天風呂に入っているときに、外から聞こえてきたカエルや虫の鳴き声(もしかしたらフクロウもいたかも・・)や土の香りにとても癒されました。
部屋のベッドには低めの枕と普通の枕が設置してあって、好きな方を選べました。
低めが好きな私には大変助かりました。
最後に
以上、「ホテル夢しずく」の宿泊体験でした。
立地や設備も然ることながら、こちらのホテルは「久しぶりに来た、子供のころから大好きだった祖父母の家」の様な雰囲気が良かったです。
「親戚のおばちゃん」のように接していただけるスタッフの皆さんのキャラクターによるところも大きいと思いますが、ホテルの公式ホームページでも謳われている「家族の様なスタッフが、あなたをお迎えいたします。」という謳い文句がしっかりと体現されていますね。
私たち夫婦は、接客スタイルを宿選びの基準にすることはほぼ有りませんが、こういうのも良いものだと思います。
立地や設備だけでなく、こういった良い意味で都会的ではない「おもてなし」のスタイルに興味のある方にも是非利用していただきたいと感じたホテルでした。
<関連情報>
「ホテル夢しずく」公式サイト
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