関東では、梅雨明け発表前にもかかわらず夏本番のような天気が続いていた2025年7月中旬。
前年の夏に旭岳で経験した爽やかな気候に惹かれて再び北海道へ。
以前に訪れた別府の地獄めぐりで、密かに地獄フリークの世界に足を突っ込んだ奥さんの提案により、今回の行先は登別温泉となりました。
概要
「ゆもと登別」は、新千歳空港から南西に約80㎞の地点にある登別温泉街にあります。
空港から登別温泉街へは、クルマで道央自動車道を利用して1時間弱、完全予約制の高速バス利用で1時間15分。
電車利用の場合は、JR登別駅から路線バスで20分程です。
高速バスや路線バスを利用した場合の降車場所となる登別温泉バスターミナルは、宿の前の道を挟んだ目の前にありますので不便は無いと思います(現地での行動の自由度という点では制限はあるかもしれませんが・・)。
宿の裏手にはクマ牧場に向かうロープウェイの山麓駅へと続く道が通っています(道と宿の間には林があるので、地図を見るまで道があることさえ気づきませんでした)。
100室を超える大規模なホテルも多い登別温泉街の中で、全66室と比較的中程度の規模のホテルです。
アプローチ
この日、お昼前に新千歳空港に降り立ち、レンタカーで移動してクマ牧場、大湯沼、登別地獄谷を巡ってから投宿しました。地獄谷駐車場から温泉街に向けて道道350号を下り、間欠泉のある場所から左手に入った道を進むと200m程で登別温泉ロープウェイの山麓駅から下ってくる坂道と交差し(セブンイレブンが目印)、さらに200m程進むと到着します。

エントランス前でクルマを止めたところ、案内係の方より「係の者にて地下の駐車場まで車を移動する」との説明をいただいたので、ここで荷物を降ろして館内に向かいます(地下駐車場は、60台程の収容数がある模様です)。
なお、クルマのキーは、チェックアウトの精算時に返却していただくことになります。

ホテルの目の前は道南バスの「登別温泉バスターミナル」になっていますので、新千歳空港やJR登別駅からのアクセスも良いです。
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館内
フロント


フロントは、一度に2組に対応できる程度の広さ。
エントランスから入って左手に有ります(実際は、その間には奥まった形で土産物のショップがあります)。
また、荷物は台車に載せて部屋まで運んでいただけます。最近、その様な宿には宿泊していなかったため、新鮮に感じました。
フロアマップ

こちらの宿は8階建て。
4階から上が客室で、3階が宴会場、2階に大浴場と朝食会場のレストランがあり、1階にフロントとラウンジ、地下1階が駐車場となっています。
客室は、6階だけが喫煙可のフロアでした。
ロビー・ラウンジ


1階エントランスから入って右手がラウンジ。
ちょうどフロントの正面に当たります。


15時~18時の間は、ウェルカムドリンクのサービスがあります。
カウンター上にコーヒーとソフトドリンクのサーバーが設置されていました。



エントランスから入って左手、フロントの手前に土産物売り場があります。
酒類やホテルで使用されている枕も販売されていました。
この枕は高さ調節が可能なもので、普段から枕の高さにうるさい奥さんが、妙に喰いついていました。
荷ほどきを終えて一息ついたところで、ラウンジでコーヒーをもらって飲んでいたところ、ふと窓の外に目をやると、温泉街の街中にもかかわらず、野生のエゾシカが悪びれる様子もなく歩いていたのでびっくりしました。
懐が深いぞ、北海道!
客室


今回宿泊した部屋は、「和洋2ベッドルーム[48㎡]」です。
ベッドや洗面所、玄関など、それぞれの場所の広さが適度で、庶民としては居心地が良く落ち着けました。
ちなみに、ドアはオートロックではないので、出入りの際は施錠を忘れないようにご注意ください。





洗面台は、2人が並んで使用できる幅があります。
アメニティは、ヘアブラシ、歯ブラシ、カミソリ、ヘアバンドやコットン、綿棒など。
ヘアドライヤーはパナソニックです。



バスルームは0.75坪程度でしょうか。
シャンプーやボディソープは、近畿日本ツーリストのインバス商品でした。



館内着と丹前はフリーサイズ。
クローゼット内には消臭剤も備えられています。



室内の備品は、電気ポット、空気清浄機、冷蔵庫(水のペットボトル2本あり)。
畳で就寝するためのマットレスもあります。



客室玄関やトイレは段差のないユニバーサルデザインですが、バスルーム入口には段差があるため注意が必要です。
備え付けのビニール製の手提げは、フェイスタオルが入る程度の大きさ。
館内用のスリッパは、MとLのサイズが用意されています。

客室の窓からの眺めです。
街中にある宿なので、見えるのが周囲のホテルばかりになってしまうのは仕方ないですね。
大浴場

2階にある大浴場への入口。
画像は宿泊日に撮影したものですが、女湯となっている浴場は奥のエレベータで3階に上がったところ、男湯となっている浴場は左手に進んで同フロアにあります。
男女は時間帯ごとの入れ替え制で、13:00~2:00が画像の配置、4:00~9:30が逆の配置となります(なお、浴場内にあるサウナだけは13:00~22:00と7:00~9:30となっています)。
それぞれの浴場の内湯では、3つの泉質(硫黄泉・酸性鉄泉・塩化物泉)と1つの混合泉(酸性鉄泉と塩化物泉の混合)を楽しむことができます。露天風呂(というより半露天ですかね)は硫黄泉でした。
塩化物泉はpH6.3の中性で、硫黄泉・酸性鉄泉・混合泉はpH2~3の酸性のお湯。
酸性のお湯でも変にピリピリすることはなく、お湯の温度も38~43度まで数種類あるので、好みに応じて好きな温度で浸かることができます。
また、塩化物泉だけは塩素系薬剤で消毒されており、寝湯・打たせ湯はろ過装置を使用していますが、それ以外は源泉かけ流しです。
大浴場の広さは2階の方がより広めですが、どちらもこの規模の宿としては比較的広く、それぞれ次の様な感じでした。
<2階>
・浴槽の収容人数(余裕をもって入れる人数):
硫黄泉40、混合泉15、酸性鉄泉10、露天(硫黄泉)6、寝湯(塩化物泉)3、
打たせ湯(硫黄泉)2、サウナ6、水風呂2、シャワーブース2
・設備(設置数):
洗い場21、洗面台8(うちドライヤー4)
<3階>
・浴槽の収容人数(余裕をもって入れる人数):
硫黄泉15、混合泉8、酸性鉄泉7、塩化物泉6、露天(硫黄泉)6、
寝湯(硫黄泉)3、打たせ湯(硫黄泉)2、サウナ8、水風呂2、シャワーブース2
・設備(設置数):
洗い場20、洗面台8(うちドライヤー2)、パウダールーム4(うちドライヤー4)、
私物用浴室内ラック1、ベビーベッド1


大浴場入り口側には、ソフトドリンクの自動販売機とマッサージチェアが設置されています。


大浴場入り口と同フロアのエレベータホール近くには、喫煙ブースと酒類とアイスクリームの自動販売機もあります。
食事
夕食
夕食は、客室内での提供となります。
レストランでの食事と異なり家族だけなので、周囲に気を使うことなく素のままでいられるのは良いですよね。
また、年齢的に沢山食べるのが厳しくなってきていることから、最初から食事量が確認できるというのは何をどの程度食べれば良いか見ながら考えられるので助かります。






朝食
朝食会場は2階のレストランです。
こちらは夕食と異なりビュッフェスタイルとなります。
料理の種類はバラエティに富んでいるとまでは行きませんが、このスタイルで一般的な料理の種類が並んでいるという印象です。
唯一、普段からパン食の者からすると、個包装されているパンの姿を見たときに、外部調達であることが明らかになってしまったのがなんだか残念でした。












タカの目チェック(女性目線で気づいたこと)
私の奥さん「タカ子」さんの女性目線によるコメントコーナーです。
温泉
効能の異なる4種類の大きな湯舟に、源泉掛け流しの新鮮なお湯がたっぷりと満たされ、38℃と低温の寝湯と、41℃の濃い硫黄泉がサイコーに気持ちが良く、お肌がスベスベになりました!
洗い場は広く、各ブースにメイク落とし、洗顔フォーム、洗い流せるパック、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーが揃う。
シャンプーはしっとりタイプの馬油シリーズと、部屋にあるのと同じさっぱりタイプのシャンプーの2種類。
個人的には、普段はさっぱりタイプが好みですが、温泉の湯で髪がバサっとなるので、しっとりタイプの馬油で相殺されるかと(笑)
シャワーの水圧に問題なしで、一定時間でお湯が止まるタイプでも無く快適。
大浴場内入り口横に、私物を置けるラックあり。
脱衣所の洗面台には、化粧水と乳液もありました。
その他、メイク落とし、消毒済みヘアブラシ、冷水サーバーあり。
また、脱衣所にタオルの用意が無いので部屋から持っていくのですが、フロントにて追加で替えのタオルを頂くことが出来ました。
客室
48平米の和洋室で広々した室内。
ベッドは寝心地の良いシモンズベッドを採用されていて、起床時の身体がかなり楽なので有り難いです。
洗面所には、化粧水や乳液、メイク落としなどの用意はありません。
歯ブラシ、ヘアブラシ等、必要最低限のみの用意。
館内着として作務衣が用意されていますが、男女兼用のフリーサイズで、156cmの私のズボン丈は、くるぶしが隠れるくらい。ウェストは紐で縛るタイプでした。
柔らかい生地で着心地は良いですが、襟元が着ているうちに段々深くなっていくので、ボタンが一個付いていれば安心なのにと思いました。
胸元も布が二重になってはいないので、気になる方はキャミソールがあると良いかもです。
食事
夕食は、家族だけでゆっくり頂ける部屋食なのがとても良かったですね。
予約時間の10分くらい前にスタッフが来て、飲み物のオーダーと、お膳を運んで来られます。
温かいものと、冷たいものには、温度を保つよう紙が掛けられていて、心遣いを感じました。
どのお料理も美味しく、お腹が一杯に!!
朝食はビュッフェですが、卵料理、ウィンナーやベーコン、煮物、焼き魚、サラダ、カップのアイスクリームやフルーツなどなど、十分過ぎるラインナップで満足でした!
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最後に
今回の旅行先を「登別」にして宿泊先を決める際に、団体客の受け入れが想定される大規模な宿は真っ先に選択肢から外し、料金や設備、食事内容からこちらの宿を選択しました。
温泉については、さすが全国にその名を轟かす「登別」。
今回は温泉成分の分析表は掲載していませんが、現地で確認してきたものから溶存成分の種類や量が分かりましたし、実際に浸かってみても種類や温度が豊富であることを感じられました。
結果、落ち着きのない騒がしさを避け、リーズナブルな宿泊料金にもかかわらずモダンなデザインの広々とした客室内で食事が出来る便利さと、文句のつけようの無い源泉掛け流しの良泉を堪能することができました。
そして、にこやか、かつ丁寧に対応してくださる従業員の皆様のお陰で、心から寛ぐことができる楽しい滞在となりました。
温泉街の街中の立地のため、宿や街中に居るだけだとなかなか北海道に旅行に来たことを感じ難いのですが、ロープウェイで上った山頂展望台から眺めた円い倶多楽湖や少し散歩するつもりで出れば歩いても行ける地獄谷や大湯沼、また突然窓の外からこんにちわと目の前に現れたエゾシカなど、周辺の観光資源と一体となり近い距離でそれを感じることができる観光地でもありました。
こちらは、登別温泉を目的地にして、同様の考え方で宿選びをされる方に、自信を持ってお勧めできる素晴らしい宿でした。
<関連情報>
「ホテルゆもと登別」公式サイト
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