【お手ごろな温泉宿を求めて】KKRホテル熱海(静岡県熱海市)

2024年10月。
夏に大枚はたいて北海道に行ってしまったので、お金は掛けられないけどどこか旅行に行きたい。
・・・という奥さんの願いを叶えるために、何か良い案は無いかと自称「良い夫」である私は考える・・・。
そうだっ!比較的近くて温泉も料理も良く、財布への負担も大きくない私たちの味方の宿があったじゃないかっ!!
その名は「KKRホテル熱海」。
前回訪れたのは2023年1月ですが、奥さんにも好印象だったこともあり、花まる💮を付けてくれることを祈りつつ再訪を決めました。

目次

概要

「KKRホテル熱海」は、JR熱海駅から「仲見世通り商店街」を抜けて海側に坂道を下って行き、徒歩で10分程の国道135号線沿いにあります。
国道沿いということで、クルマの利用はもちろんですが、海方向に向かって坂道を下ることになるものの、熱海駅から徒歩でアクセスできるという点で利便性が高く、また海岸線まで100m程度という立地により全室オーシャンビューという非常に環境に恵まれた宿です。
※ホテルと熱海駅の間は、マイクロバスで送りのみ実施されている模様です。

KKRは、国家公務員共済組合連合会の略称であり登録商標。
同連合会は、国会議員や国家公務員等の共済組合の集まりで、そこが組合員等の利用を目的として運営しているのが、全国にあるKKRホテルをはじめとする宿泊施設ということです。
共済組合の組合員に対しては、次のような優遇措置があります。
・一般料金より5,000円安い「組合員料金」で利用できる(以前は3,000円だったところを2024年11月から試行中)
・夏休みやゴールデンウィークなど、予約が集中する時期に、組合員が優先的に予約できる『組合員優先予約日』がある

しかし、利用者は国家公務員限定ということはなく、一般料金にはなるものの私たちの様な一般人も利用することができます。
ただし、あくまで国家公務員等の共済組合の福祉事業なので、華やかさや過剰な接客はありません。
そういった点でのサービスを重視する場合は、初めから別の宿を選択する方が良いでしょう。

外観

ホテル入口
ホテル玄関

国道側から見た建物の外観は、リゾートマンション風。
敷地に入って、玄関前が駐車場(収容台数は30台)。
玄関前は、建物の配置の影響で少し薄暗い印象になってしまっています。

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館内

フロント

フロント

玄関を入ってすぐのフロント周辺。
こちらの画像は前回宿泊時のもので、フロント右手の土産物ショップの位置は変わりませんが、以前壁際のテーブル上に並べられていた浴衣や作務衣の置き場所は、太い柱の周囲に棚が設けられて移動していました。

土産物ショップ
館内着陳列棚

ラウンジ

ラウンジ
ドリンクサーバー

フロントと同じ1階の奥にあるラウンジ。
以前宿泊した際には無かったのですが、ウェルカムドリンクのサービスが行われるようになっていました。宿泊者は無料というのはよくあるのかもしれませんが、外来者も1杯100円で利用できるそうです(こちらの利用時間は11:00~17:00です)。
このラウンジと横に設けられているレストラン「ランコントル」を開放して朝食の場所となります。

ペットハウスとドッグラン

ペッドリーム
ドッグラン

ラウンジの窓の外に見えるのは、ペットハウスです(現在は、窓ガラスにスクリーンが貼られています)。
ホテル内にペット可の客室は無いのですが、この様な形でもペットと一緒に旅行が出来るので安心です。
ペットハウス内は8つのケージで区画されていて、1ケージ利用で1泊3,000円とのこと(1時間あたり500円で預かりもしてもらえる様です)。
また、前回宿泊時には無かったのですが、ドッグランが新設されていました。
緑が眩しい天然芝で、なんだか羨ましいです。

宴会場

和室大宴会場「春日」

宴会場は、2階に和室大宴会場の「春日」と3階に洋室大宴会場の「ラヴィ」があります。
前回は、「春日」で夕食をいただきましたが、今回は「ラヴィ」が会場でした。

ゲームコーナー

スーパーマリオブラザーズ
クレーンゲーム
日本一周旅行ゲーム

2階に設置されているゲームコーナーも、規模は縮小されたものの健在。
最近は、館内にゲームコーナーがある観光ホテルは目にする機会が減っているので、郷愁を誘われると共になんだか安心します。

漫画コーナー

漫画コーナー
漫画コーナーのソファ
漫画コーナーのまんが

奥さんが、その存在にすごい勢いで喰いついていた2階の漫画コーナー。
以前はゲームコーナーだった記憶がありますが、その一部を変更して設置された模様で、蔵書数は1,200冊とのことです。
そうそう、漫画を読むときは集中したいという奥さんは、通路側と書棚側のソファの背中に人目が気にならない様にパーティションが有ると良いのに・・とブツブツつぶやいておりました(どんだけ旅先で漫画に没頭したいんだ?)。

キッズスペース

キッズスペース
キッズスペース横のソファ

3階のエレベータホール横に新設されたキッズスペース。
6畳ほどの広さにクッションマットが敷き詰められ、遊具が設置されています。
また、すぐ横にはソファが並べられているので、子供に自由に遊んでもらっている傍で、お父さんとお母さんはほっと一息つけそうです。

大浴場

7階湯上り処

大浴場は7階にあります。
男湯と女湯の間にある湯上り処には、ウォーターサーバー、飲み物やアイスクリームの自動販売機、マッサージチェア、血圧計などが揃っています。

マッサージチェア
湯上り処の自動販売機

大浴場は、12人程が一度に利用できる洗い場と10人程度が入れそうな無色透明のお湯が満たされた横長の浴槽、それ以外に3人程度が一度に利用できそうなジャグジーと、10人は入れそうなサウナがあります。
外に出ると、如何にも溶存成分が多そうな濁りのある源泉かけ流しの露天風呂があります(余裕を持って入れるのは4人程度)。

成分分析表

温泉の成分は、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。
舐めてみましたが、確かにしょっぱかったです。
特筆すべきは、温泉成分の総量が23.14g/㎏もあり、とても濃いこと(有名な温泉どころでも1.0g/㎏未満のところが沢山あるのに・・)。
ph値は7.31で中性。
源泉の温度は63.6℃あるため、適温にするために加水と加温がされています(加温は大浴場のみの様です)。
成分分析表によるとお風呂の温度は41℃とありますが、温めに感じられて長く浸かっていられました。
露天風呂は源泉かけ流しですが、内風呂の方は循環、ろ過されています。
また、大浴場、露天風呂共に塩素系消毒剤が使用されています。大浴場は少し臭いが気になりますが、露天風呂の方はほぼ感じませんでした。
入浴後は、ナトリウムのお陰でしょうか、ポカポカになり湯冷めし難い印象でした。
ただ、特に露天風呂の入浴後は肌のピリピリ感が強かったため、もったいない気もしましたがシャワーで流してから上がりました。

客室

館内案内板
6階廊下
カードキー

今回宿泊したのは、前回と同様に6階にある「和洋スーペリア」タイプの部屋。
エレベータホールから弧を描いた特徴的な廊下を経由して、ドアについている部屋のロックをカードキーで開錠します。

室内全景

ドアを入った先はバリアフリーで、シューズボックスまで緩いスロープになっています。
部屋の広さは47㎡。変に広すぎないので落ち着けます。
また、畳には布団を敷くこともできるので、4人家族でも余裕です。
座卓の上には2種類のお菓子が用意されていました。

水差しと電気ケトル
備え付けタオル
シモンズベッド

カウンター上には既に水が入っている水差し、アイスペール、電気ケトル。
カウンター下には小型の冷蔵庫があります(中には何もありません)。
ホテルの名入れタオルとバスタオル。大浴場には、部屋からタオルを持参する必要があります。
ベッドは、寝心地が奥さん好みのフカフカなシモンズベッドです(私はもう少し固めが好みかも・・)。

洗面台
アメニティ
シャワーブース

洗面所と備え付けのアメニティとシャワーブース。
このタイプの室内に風呂は無く、シャワーブースが有るだけです。

夜明け
室内からの夜明け
バルコニーからの眺め

こちらは、部屋から眺めた朝日。
ホテル前は国道で、海までは100mほど距離が有るせいか、波の音はそれほど聞こえません。

食事

夕食

夕食1
夕食3
夕食2

前菜とお椀とお造りです。
前菜は、色々な味が有って飽きの来ない構成。
お椀はコンソメ仕立ての土瓶蒸しです。

夕食4
夕食5
夕食6

定番の金目鯛の煮つけ。
アワビの蒸し物は、今回選択した「食の饗宴プレミアムプラン」によるもので、スタンダードの場合は鱸の焼き物だった模様です。

夕食7
夕食8
ひざ掛け

キノコの釜めしと赤だしの味噌汁、デザートでキッチリ〆です。
前回もそうだったのですが、お腹いっぱいで釜めしは2~3口程度しか食べられませんでした。
幼少期に、おばあちゃんから「出されたものは残さず食べなさい」と言われてきた私は、なんだか罪悪感・・。
中高年になると、若い時ほど量を食べられなくなる人もいると思うので、量ではなくより質を重視したプランか、そもそも量の少ないライトプランの様なものが有るとありがたいなと思いました。

余談ですが、夕食会場の入口にひざ掛けが置いてありました。
温泉に浸かった後でぽかぽかになっているかもしれませんが、湯冷めしたりそもそも寒がりだったりすることもあるでしょうから、気になる人にはありがたいサービスではないでしょうか。

メニュー

朝食

朝食2
朝食1

朝食は、1階のラウンジとそれに続くレストラン「ランコントル」が会場として開放されています。
私たちは、少しスタートに出遅れたのか、ラウンジではなくレストラン「ランコントル」の席に案内されました。
約40種類となる和洋バイキング形式の料理は、ラウンジ側に並べられていたので席からは少し距離がありましたが、結果的に静かな環境で食事が出来たので良かったです。

奥さんは、毎度のことながら旅行だとお腹が空くらしく、朝からガッツリ。今回は前回と違ってカレーが無かった様で、とても悔しがっておりましたが、マグロの刺身が有ったお陰でその悔しさも帳消しになったみたいです。
私の方は、夕食が消化不良気味で調子が悪かったため、大人し目の選択です・・・。

タカの目チェック(女性目線での評価)

私の奥さん「タカ子」さんの女性目線によるコメントコーナーです。

コスメ

MINUCAのスキンケアセット

前回の宿泊時には無かった客室アメニティの一部が、2024年1月に更新されました。
MINUCAのスキンケアセットと、ヘアバンドは女性のみに付き、ボディータオルは男性と女性に1枚ずつ付きます。
このMINUCAですが、酒蔵発のスキンケアブランドで、ホテルアメニティ専用だそうです。
お米由来の保湿成分配合だけあって、と〜ってもしっとりするのにベタつかず、もっちもちのお肌になれます!

入浴剤

入浴剤

この宿の露天風呂は、療養泉として全国屈指の成分濃度を誇る淡い緑掛かったお湯ですが、それをほぼほぼ再現している『KKRホテル熱海の湯』という入浴剤が一階売店で売ってます。実際に自宅で使用してみましたが、再現度が高くてオススメです!

大浴場

脱衣所は鍵付きのロッカーで安心でした。
かつてのように、安心安全では無くなりつつある昨今ですから、湯籠しかない様な脱衣所だと不安になります。
脱いだ服が人の目に触れるのも抵抗があるし、貴重品のみ小さなロッカーに入れると、うっかり出し忘れてしまいそうで落ち着きません。
また、洗面所には雪肌精の化粧水、乳液、クレンジングがありましたが、ヘアブラシはありませんので、宿泊客は客室設置のものを、日帰り入浴の外来者はご自身のブラシをそれぞれ持参する必要があります。
それと、2024年10月に『リファ』のシャワーヘッドを導入されたそうですが、頭皮の皮脂汚れを掻き出す『ジェットモード』は大変気持ち良かったです!!

献立のご案内

色々な宿のホームページを見ていると、昨今の物価高前に提供していたであろう豪華な料理の写真を変更せずに載せているところが多い中、こちらの宿では季節ごとの『献立のご案内』としてメニュー表と写真を掲載していただいているので、とても良心的だと感じました(中には、料理の写真の下に「イメージです」と書いてある宿があるのですが、イメージって何なんでしょうね)。
宿選びをする際、どんな料理が出るのかは重要なファクターなので、仕入れの都合上多少の変更はあったとしても、今提供出来る物を正確に示して頂きたいと常々考えています。

まとめ

熱海にある宿って、オーシャンビューを謳ってはいても、実際には海沿いのホテル以外は建物の間からちょっと海が見えるだけだったり、露天風呂が他ホテルから丸見えだったりするところもありますが、こちらのお宿は完璧なオーシャンビューで窓から海まで遮るものが無く、素晴らしい眺望を堪能出来ます。
ポカポカと温まる温泉と、美味しいお料理。レトロなゲームに漫画コーナーや、エステ。
熱海駅から徒歩10分程の距離で宿泊料金が20,000円弱からなど、大変魅力的なお宿だと思います。

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最後に

あまり贅沢ができないときの我が家の味方である「近場の熱海」ですが、その中でも「KKRホテル熱海」は、奥さんのコメントの通り好印象の宿なのでリピートしました。
エネルギーや食料品の価格が高騰しているこのご時世、こちらが提供してくれるサービスは本当に有難いです。

また、こちらの凄いところは、このご時世であれば色々グレードダウンしているであろうという想像に反して、設備やアメニティ等に新しいものを取り入れてドンドン進化して行っているところです(もちろん、他の宿泊施設と同様、料金が以前のままという訳には行きませんが・・)。
前回宿泊した際のこのブログにて、奥さんが「部屋には化粧水が無かった」とコメントしていたのですが、それを見てくれてのことかどうかは分かりませんが設置してくれるようになったこと、キッズスペースや漫画コーナー、さらにはウェルカムドリンクやドッグランの新設など、前回宿泊時から1年半の間にいくつもの変化を感じることができました。

この前向きな変化については、奥さんも大変気に入ってくれていますので、またしばらくしたら伺うことになると思います。ぜひ、これからも我が家の味方でいてください。よろしくお願いします!!

<関連情報>
「KKRホテル熱海」公式サイト

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