【お手ごろな温泉宿を求めて】KKRホテル熱海(静岡県熱海市)

昨年の秋の旅行から3ケ月が過ぎようという2023年1月。そろそろ気分転換させないと奥さんがへたってくる時期です。
どこかに出掛けたいんだけど、前回の旅行で少しお金を掛けすぎてしまっていたので予算は少ない。
そんな訳で、出費を抑えつつ温泉や料理に満足感を得られるところは無いかな~と熱海あたりで探して、今回泊まることになったのが「KKRホテル熱海」です。

目次

概要

「KKRホテル熱海」は、JR熱海駅から「仲見世通り商店街」を抜けて海側に坂道を下って行き、徒歩で10分程の国道135号線沿いにあります。
国道沿いということで、クルマの利用はもちろんですが、坂道を通ることになるものの、熱海駅から徒歩でアクセスできるという点で利便性が高く、海に近いという非常に良い立地により全室オーシャンビューという期待値の高いホテルです。
※ホテルと熱海駅の間は、マイクロバスで送りのみ実施されている模様です。

KKRは、国家公務員共済組合連合会の略称であり登録商標。
同連合会は、国会議員や国家公務員等の共済組合の集まりで、そこが組合員等の利用を目的として運営しているのが、全国にあるKKRホテルをはじめとする宿泊施設ということです。
共済組合の組合員に対しては、次のような優遇措置があります。
・一般料金より1,500円以上安い「組合員料金」で利用できる
・夏休みやゴールデンウィークなど、予約が集中する時期に、組合員が優先的に予約できる『組合員優先予約日』がある

しかし、利用者は国家公務員限定ということはなく、私たちの様な一般人も、一般料金にはなるものの利用することができるようになっています。
ただし、あくまで国家公務員等の共済組合の福祉事業なので、華やかさや過剰な接客はありません。
そういった点でのサービスを重視する場合は、初めから避けるべきでしょう。

外観

ホテル入口
ホテル玄関

国道側から見た建物の外観は、リゾートマンション風。
敷地に入って、玄関前が駐車場(収容台数は30台)。
玄関前は、建物の影響で少し薄暗い印象になってしまっています。

館内

フロント

フロント

玄関を入ってすぐのフロント周辺の様子は、柱の周りに椅子が置いてある程度で、簡素な印象です。
フロントの右手は土産物のショップ、左手壁際には館内着の選べる浴衣や作務衣が置いてあります。

土産物ショップ
選べる浴衣

ラウンジ

ラウンジ

フロントと同じ1階の奥にあるラウンジ。
季節によるのかもしれませんが、この時は特にお茶などが提供されている様子はありませんでした。
こちらとその横に設けられているレストラン「ランコントル」を開放して朝食の場所となっていました。

ペットハウス

ペッドリーム

ラウンジの窓の外に見えるのは、ペット宿泊用のペットハウスです。
ホテル内にペット可の客室は無いのですが、この様な形でもペットと一緒に旅行が出来るので安心です。
室内はケージで区画されていて、1ケージ利用で1泊3,000円とのこと。

宴会場

宴会場

夕食の場所として指定されていた2階の大宴会場「春日」。
扉の奥に進むと畳敷きの大広間があり、そこに並べられたテーブルと椅子で食事が提供されました。

ゲームコーナー

宴会場の写真に少し写っていますが、2階には懐かしいゲーム機が並ぶゲームコーナーが有りました。

スーパーマリオブラザーズ
クレーンゲーム
日本一周旅行ゲーム

スーパーマリオブラザーズやクレーンゲームなど・・。
しかし、スーパーマリオブラザーズのテーブル筐体なんか、現役で稼働していること自体がもの凄いことの様な気がします。
クレーンゲームの獲物はクッピーラムネ。「激甘設定」ってどんだけ甘いんだろう?

大浴場

7階湯上り処

大浴場は7階にあります。
広めの湯上り処には、ウォーターサーバー、飲み物やアイスクリームの自動販売機、マッサージチェア、血圧計、足つぼマッサージ機などが揃っています。

7階湯上り処

大浴場は、12人程が一度に利用できる洗い場と10人程度が入れそうな無色透明のお湯が満たされた横長の浴槽、それ以外に3人程度が一度に利用できそうなジャグジーと、10人は入れそうなサウナ(時節柄人数制限あり)があります。
外に出ると、如何にも溶存成分が多そうな濁りのある源泉かけ流しの露天風呂があります(余裕を持って入れるのは4人程度)。

成分分析表

温泉の成分は、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。
舐めてみましたが、確かにしょっぱかったです。
特筆すべきは、温泉成分の総量が23.14g/㎏もあり、とても濃いこと(有名な温泉どころでも1.0g/㎏未満のところが沢山あるのに・・)。
ph値は7.31で中性。
源泉の温度は63.6℃あるため、適温にするために加水と加温がされています(加温は大浴場のみの様です)。
成分分析表に、お風呂の温度は41℃とありますが、冬場のせいかむしろ温めに感じられ、長く浸かっていられるくらいでした。
露天風呂は源泉かけ流しですが、内風呂の方は循環、ろ過されています。
また、大浴場、露天風呂共に塩素系消毒剤が使用されています。大浴場は少し臭いが気になりますが、露天風呂の方はほぼ感じませんでした。
入浴後は、ナトリウムのお陰でしょうか、ポカポカになり湯冷めし難い印象でした。
ただ、特に露天風呂の入浴後は肌のピリピリ感が強かったため、もったいない気もしましたがシャワーで流してから上がりました。

客室

館内案内
6階廊下
カードキー

今回利用させていただいたのは、6階にある「和洋スーペリア」タイプの部屋。
エレベータホールから弧を描いた特徴的な廊下を経由して、ドアについている部屋のロックをカードキーで開錠します。

室内全景

ドアを入った先はバリアフリーで、シューズボックスまで緩いスロープになっています。
靴を脱いで使い捨てスリッパに履き替えます。

部屋の広さは47㎡。変に広すぎないので落ち着けます。
また、畳には布団を敷くこともできるので、4人家族でも余裕です。
座卓の上にはワサビを使ったお菓子が用意されていました。

水差しと電気ケトル
備え付けタオル
シモンズベッド

カウンター上には既に水が入っている水差し、アイスペール、電気ケトル。
カウンター下には小型の冷蔵庫があります(中には何もありません)。
ホテルの名入れタオルとバスタオル。大浴場には、部屋からタオルを持参する必要があります。
ベッドは、寝心地が奥さん好みのフカフカなシモンズベッドです(私はもう少し固めが好みかも・・)。

アメニティ
シャワーブース

洗面所と備え付けのアメニティとシャワーブース。
このタイプの室内に風呂は無く、シャワーブースが有るだけです。

夜明け
室内からの夜明け
バルコニーからの眺め

こちらは、翌朝に部屋から眺めた朝日。
ホテル前は国道で、海までは100mほど距離が有るせいか、波の音はそれほど聞こえません。
しかし、帰る日の方が天気が良いとは・・・。

食事

夕食

夕食は、2階の宴会場でいただきました。
今回、夕食はスタンダードではなく、少し奮発したプランを選んだので、伊勢エビ、金目鯛、アワビと豪華なラインナップです。

まずは、前菜、お椀、お造り。
前菜の手前の白身魚は、フグのたたきです。
お造りに伊勢エビが仲間入りすると、見た目もゴージャスにになりますね。

続いて、金目鯛の煮つけ、桜えびのかき揚げ、アワビの陶板焼き。
海の幸がこれでもかと登場します。

筍の釜めし、伊勢エビの味噌汁、デザートでキッチリ〆です。
釜めしは、お腹いっぱいで半分しか食べられませんでした。
お造りで登場した伊勢エビが、化粧直しして味噌汁で再登場。期待通り、良い出汁が出ていました。
デザートは、それほど手は込んでいないけど、ここまでの食事が十分なので文句ありません。
いや~、満足です。

朝食

朝食は、1階のラウンジとそれに続くレストラン「ランコントル」が会場として開放されていました。
私たちは、少しスタートに出遅れたのか、ラウンジではなくレストラン「ランコントル」の席に案内されました。
バイキング形式の料理はラウンジ側に並べられていたので、席からは少し距離がありましたが、結果的に静かな環境で食事が出来たので良かったです。

朝食

奥さんが摂った朝食の内容です。
普段は小食なんですが、旅行になるとお腹が空くらしく、ボリュームがあります。
それにしてもカレーって・・・。
私は、写真を撮り忘れましたが、オレンジジュース、ロールパン、スクランブルエッグ、ソーセージなどで済ませました。

タカの目チェック(女性目線での評価)

私の奥さん「タカ子」さんの女性目線によるコメントコーナーです。

総評

今回の宿は宿泊料金が10,000円台と言うこともあり、施設、サービス等に満足出来るかどうか多少の不安がありました。
しかーし! 結論から言います。
「KKRホテル熱海」最高でした‼︎

コスメ

大浴場はシャンプーとコンディショナーが別々にあります。シャンプーはレモンの香りのノンシリコン。コンディショナーで髪ツルツルになります。洗い流さないヘアトリートメントもありました。
部屋には化粧水が無かったけど、大浴場には雪肌精の化粧水と乳液が備え付けてありました。
少し気になったのは、部屋にも大浴場にも洗顔フォームとメイク落としが無かったことと、部屋備え付けシャンプーがリンスインシャンプーだったことくらい。

食事

夕食は、この宿泊料金で伊勢エビ、アワビ、金目鯛の煮付け、フグのたたき等、大満足。
金目鯛の煮付けは小ぶりだったけど、身がフワフワで味付けも丁度良く、美味しく頂きました。

なお、現在では、私たちが選んだこの『熱海豪華スペシャル会席』のプランは終了しています。
これに代わるプランとして、2023年3月1日より6月30日まで《開業25周年記念 食の饗宴プレミアムプラン》が販売されます。
予約受付けが始まっておりますので、ご興味がある方はお早めにどうぞ。

朝食は、40種類程のビュッフェで、定番料理から鶏の手羽先煮や肉じゃが、デザートまである。
自宅では朝からは絶対食べないカレーに手が伸びてしまいました。

全般

駅近で徒歩で行ける、宿泊料それ程高くない、全室オーシャンビューの客室、お料理美味しい、色褪せしてない6種類の色浴衣、源泉掛け流しでオーシャンビューの露天風呂、今回宿泊した客室最上階の「和洋スーペリア」は適度な広さがあり、設備も比較的新しく快適、ふわっふわのシモンズベッドで快眠(普通のツインルームや和洋室のベッドはシモンズではないかもしれません)。
スタッフの接客は、どの部門の方も皆さん一生懸命で笑顔もあり、気持ちの良い1日を過ごす事が出来ました。
建物の外観や施設の多少の古さは否めませんが、それを覆う良さがここにはあり、直ぐにでもリピートしたいくらいに気に入りました。

最後に

今年最初の旅行は、予算的に厳しいことから、「近場の熱海」という期待感もテンションも低い中で選んだ場所でしたが、「KKRホテル熱海」はJR熱海駅から至近の立地で、温泉宿としてお値段も手ごろですし、温泉も食事も想像以上に良かったです。
・・・というよりも、エネルギーや物価が高騰しているこの時期にも拘らず、むしろ有難いくらいのものでした。

過去を10年単位で振り返ってみると、宿泊施設の料金ってあまり上がっていない印象ですよね。
国内の物価自体が上がってきていなかったので、それに引きずられているということでしょうが、昨今の流れを見るにつけ、満足のいくサービスを受けるためには料金が上がって行くのはやむを得ないことで、利用する私たちもそれを受け入れて行かなければならないんだろうな・・・と改めて思いました。

なお、タイミング的に「全国旅行支援」事業が実施されている期間ということで、フロントでのチェックイン手続きでは、必要な書類の準備などに不慣れなゲストが多いことから平常時よりも時間が掛った印象でしたが、どこに行っても同じでしょうし、事業自体は一時的なものに過ぎないので、目くじらを立てるものでもないと考えます。

<関連情報>
「KKRホテル熱海」公式サイト

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