【関東発で北海道ほぼ一周(前編)】日本本土四極 最北端ツーリング -宗谷岬(北海道稚内市)-

「日本本土四極」の最西端と最南端への到達を達成してから2年が経過した2025年夏。
ようやく最北端と最東端を目指す旅に出ることができました。
この2年間のうちに、北海道上陸計画を立ててフェリーや宿泊先の予約まで済ませたことが2度あったのですが、1度目は直前に風邪をひき、2度目は北海道東岸にまで達する台風のお陰で、共に断念せざるを得ないという試練を味わいました。
今回は、出発の半月前から健康を第一に考えて必要以上に仕事を頑張るのは止め(それって平常運転ですよね!)、毎日3回は天気予報を眺めて祈って過ごしたお陰か、出発当日の体調は良好で、ツーリング中の天気予報もほぼ心配のない状態で出発することができました。
また、今回のツーリングでは、道南を除いて北海道を時計回りに移動して、最北端の宗谷岬と最東端の納沙布岬を一気に巡る計画です。
この記事では、まず前編として、宗谷岬までの行程を紹介します。

目次

自宅~苫小牧港(西港)

自宅~仙台港

北海道の上陸地点は苫小牧。
フェリーの乗船地点は仙台港にしました。
この旅では、お盆休み期間をフルに活用する計画です。
周囲より1日早めに休暇を取得し、初日を仙台までの移動に使います。
関東からであれば、北海道行のフェリー発着地で一番近いのは、同じ苫小牧港行きのフェリー「商船三井さんふらわあ」のターミナルがある大洗港なんですが、苫小牧到着時刻が「さんふらわあ」の13:30に対して「太平洋フェリー」が11:00ということで、到着日に使える時間に2時間30分の違いがあるんです。
今回のツーリングを計画する際に、北海道初日の宿泊地である留萌までの約200㎞を余裕を持って走りたいと考えたのが、「太平洋フェリー」を選んだ理由です。

ツーリング1日目。
自宅から仙台港までの距離はおよそ350㎞。
私が高速を利用するときのゆっくり目のいつものペースで走れば6時間で到着する距離ですが、夏の日差しの下で渋滞に巻き込まれたりすると命の危険も高まるので、6:30に出発しました。

鹽竈神社

首都高と常磐自動車道を利用し、途中3度ほど長めに休憩を入れつつ仙台に到着したのはちょうど14:00。
フェリーが出港する19:40まではまだまだ時間があるので、フェリーターミナルから北に6km程の場所に鎮座する「鹽竈神社(しおがまじんじゃ)」まで足を延ばして、今回の旅の安全を祈願しました(画像の通り、境内までは鳥居の先にある急な石段を上るのですが、こちらが表参道とのことなので頑張りました)。

鹽竈神社では1時間程過ごしましたが、それでもまだ余裕があったので、フェリーターミナルまで5分程の場所にある「ドーミーインEXPRESS仙台シーサイド」に併設されている日帰り温泉施設で搭乗手続きが始まる少し前までまったりしました。

仙台港~苫小牧港(西港)

日帰り温泉でサッパリして、17:00になったのでそろそろフェリーターミナルへ移動します。
ターミナルに到着すると、北海道に渡るお仲間の皆さんが既に大勢いて、乗船のアナウンスを待っていました。

仙台港フェリーターミナル
フェリーきたかみ

乗船するフェリーは「きたかみ」。
18:00を過ぎたころに乗船開始のアナウンスがあり、順次乗船を開始します。

1等クロスツイン

客室は、ベッドの配置が特徴的な「1等クロスツイン」です。
往路、復路とも、同じタイプの部屋を予約しました。
フェリーでは、エンジンの振動が気になって寝付けないことが少なくないのですが、この部屋タイプのベッドの位置は直交しているので、行きと帰りで寝る方向を変えてみて、変化があるのかどうかも実験してみたいと思っています(参考までに、今まで乗船したことのあるフェリーは全て進行方向と平行にベッドが設置されていました)。

シャワーブース
冷蔵庫、タオル、ドライヤー
サンダル

室内に設置されている設備です。
この部屋にはシャワーブースが付いているのですが、出港前に日帰り温泉で汗を流してしまったので、シャワーや船内の大浴場を利用する必要がありませんでした。
船内用のサンダルは、クッションが効いていて良かったです。

アメニティ
飲み物

歯ブラシやインスタントのお茶もあります。

ネタばれになりますが、往路で使用したベッドは進行方向と平行に設置されている方(写真下段)で、やっぱり今まで乗ってきたフェリーの寝心地と同様に寝ている体を左右に揺す振られる感覚があり、「よく寝た!」という気分までは得られませんでした(オートバイの運転に支障は無いレベルですが)。
一方、復路では進行方向に直交して設置されたベッド(写真上段)を使用したのですが、なんと!揺れが全く気にならず、非常によく眠ることができました。
理論的なところは分からないのですが、赤ちゃんの「ゆりかご」の様な揺れ方が良かったではないかと想像しています。「ゆりかご」は頭と足を結ぶラインの方向に揺れるように出来ていますが、これは抱っこされているときの自然な揺れに近いのだそうです。
もちろん、エンジンの振動は「ゆりかご」の様にゆっくりしたものではありませんし、進行方向と平行のベッドでも気にならない人はいるでしょうから、体格によって振動への共鳴のし易さなどの要因もあるのかもしれませんし、単に私がいい歳して赤ちゃんみたいな奴ってだけなのかもしれませんけどね・・。

苫小牧港(西港)~宗谷岬

苫小牧港(西港)~留萌

ツーリング2日目(北海道1日目)の翌日11:00頃、ダイヤ通りに苫小牧に到着。
ここから道央自動車道を利用して石狩市に出て、本日の宿泊地である留萌に向けてオロロンラインを北上します。

道の駅石狩「あいろーど厚田」

最初の休憩地は、苫小牧港から約110㎞の「道の駅石狩あいろーど厚田」。
展望テラスから眺める空は青く、海は穏やかでキラキラ輝いており、気分も高まります。
因みに、画像中央の「いけす」の様に見えるものは、海浜プールとのこと。

雄冬岬「白銀の滝」

「あいろーど厚田」を出発して40㎞程のところで、海沿いの道のトンネルを抜けた先にいきなり現れた滝!
「白銀の滝」というんですね?
トイレも有ったので少し休憩です。
「いきなりこんな景色が見れたりして、北海道って生活と自然の距離が近いんだな・・」と初めての北海道ツーリングの感想を抱きながら先に進みます。

16:00を少し回った頃に留萌に到着。
先に翌日に備えて給油してから、ビジネスホテル風の本日の宿に投宿しました。

留萌~宗谷岬

ツーリング3日目(北海道2日目)。
留萌の宿を6:30に出発します。
この日は、ここから200㎞の日本本土最北端の地「宗谷岬」を目指します。

オロロンライン

波が静かな日本海を眺めながら、海沿いの交通量の少ない道を走ります。
勝手に「荒波がドドーン」なイメージを持っていましたが、湖か!っていうくらいの穏やかさでした。

留萌から約120㎞。
この日2度目の休憩地点である道の駅「てしお」から10分ほどのところで、SNSの投稿等で見たことが有る「オトンルイ風力発電所」が見えてきました。
いくつもの風車が自然の中で回転している様は、無機質でとても不思議な風景でした。

サロベツ湿原センター

少し内陸に入って、オトンルイ風力発電所から20kmの「サロベツ湿原センター」に立ち寄ります。
時刻は10:00過ぎです。

木道
サロベツ湿原

少し時間を取って、湿原の中を一周してみました。
湿原には一周1㎞ほどの木道が整備されているので、特に履物に気を遣う必要はありません。

紫色の花は「サワギキョウ」で、白くてもこもこしているのは「ナガボノワレモコウ」という名前。
本州の感覚だとそうは思えないのですが、8月でもこの辺りの花の時期は終わりに近い模様です。
たくさんの種類を見ることはできませんでしたが、心がやすらぎました。
気が付いたら1時間以上過ごしており、お腹も減ったのでレストハウスでカレーを食べてから出発しました(レストハウスの食事メニューは軽食中心で、一番お腹にたまりそうなのがカレーだったのですが、ルーの割合が多めです・・)。

利尻富士

再びオロロンラインに戻り、北に向かいます。
少し走ると左手に駐車スペースがあり、「利尻富士」が大きく見えたので一旦停止します。
後で調べたら「夕来展望所」という場所らしいのですが、案内標識も何もありませんでした。
利尻富士も雲の中に頭が隠れちゃってますね。

ノシャップ岬1
ノシャップ岬2

「夕来展望所」からおよそ30分で「ノシャップ岬」に到着しました。
とりあえずは、無事にここまで来ることができました・・・が、日本本土最北端は「宗谷岬」なんですよね。
この日の宿泊地は稚内市街なんですが、この時はまだ13:00なので日暮れ前に「宗谷岬」まで行って戻ってくることが出来そうだと考え、まずは一つ目の目的を達成することにしました。

日本本土四極最北端到達証明書
稚内駅ホーム

宗谷岬に行く前に、早目に「日本本土四極最北端到達証明書」をゲットです。
JR稚内駅に隣接する「道の駅わっかない」の1階に観光案内所があり、そこに「ご自由にお持ちください」といった風情(実際その通りなんですが)で束になって置いてありました。
観光案内所の営業時間は10:00~18:00とのことなので、戻りが遅くなって以降の計画に影響が出たりしても面倒なので、「宗谷岬」に向かう途中で立ち寄って入手してしまいました(あとで考えたら、宗谷岬展望台内にある「Base宗谷」で入手しても良かったのですが、我ながら本当にせっかちなんでしょうね・・)。

証明書の交付場所は、「稚内市観光案内所」以外に「稚内市役所」、「稚内市役所 宗谷支所」、「Base宗谷」があります。Base宗谷は夏季開設期間中のみなので、ご注意ください。
もちろん、郵送での交付も可能です。
詳しくは、稚内市のホームページを参照ください。

宗谷岬

いよいよ日本本土最北端の地に到着です。
私の様なツーリングライダーに限らず家族連れなども大勢いて、モニュメント前では撮影の順番待ちの列ができています。
空は青く、海は穏やか。
稚内市街から宗谷岬に向かう海沿いの国道238号を走っている際にも「えっ、波が無い!」と思っていたのですが、岬でも多少風はあるものの、外海に面した岬の突端とは思えないくらいに静かで、波の音がちゃぷちゃぷ聞こえる程度(参考までに、動画も上げておきます)。
寒風吹きすさぶ流氷漂着地というのが宗谷岬のイメージでしたが、季節の違いがあるにしてもこれまで抱いていた印象と大分異なりました。
やっぱり、その場所に行ってみないと分からないことがあるんですね、ふむふむ(・・と誰に向かって言ってるのか分からないけど、自分のやっていることを正当化してみる・・・)。

宗谷岬~稚内市街

さて、この日の宿泊地である稚内市街に戻ります。
まだ15:00前でもあったので、少しぶらぶらしながら行きます。

宗谷丘陵1
宗谷丘陵2
宗谷丘陵3

まずは、宗谷丘陵に行ってみます。
宗谷岬から見て真南にある展望台の脇の急な坂道を高台に向かって上って行くと、ところどころ浸食されて削り取られたような地形の牧草地で牛が放牧されています。
道幅は広くなく、急な坂道なのでおっかなびっくり進む感じでしたが、県道889号に出ると気持ちの良いワインディングロードでした。私は、「白い道」に行ってみるつもりだったので、県道889号を走れたのは一瞬でしたが、その後も風力発電の風車の群れが遠目に見えたりして楽しめました。

「白い道」は、案内板に沿って進んで行くと、突如始まる白い貝殻を敷き詰めた道です。
SNSなどで有名な映えスポットということで来てみましたが、ここはカオスですね。
稚内市が案内しているルートは私が通ってきた宗谷岬側を始点とするものなのですが、使用しているカーナビの案内によるものでしょうが、自転車、オートバイ、果ては大型のキャンピングカーや四駆が逆走してきますし、狭い道幅にもかかわらず退避場所でもないところでクルマを止めて写真撮影する人々・・と、とても景色を楽しめたものではありません。
道も定期的に整備しているのかもしれませんが、ただでさえ滑りやすいものが敷かれている上に観光シーズンで通る車両が多いせいか、ところどころ深い轍があって通るだけで神経が擦り減るくらい気を使うので、退避場所で停車して写真を撮る気も吹っ飛んでいました。とにかく無事に通過することに意識を全集中して抜けるだけで終わりました(よって、画像はありません)。
もし、次に来る機会が有ったら、使用する車両や時期と時間帯を考えることにします。

稚内港北防波堤ドーム
エゾシカ

稚内市街に戻り、本日の宿にチェックインを済ませた後、食料の調達を兼ねて散歩に出たところ、古代ヨーロッパの神殿の様な建造物を発見!
これは「稚内港北防波堤ドーム」なんだそうで、どこかのCMで見たことがあるかも・・。
さらに進むと、町のど真ん中でお食事中のエゾシカも・・。
そんな風景を眺めているうちに、「白い道」で生えてきた心のささくれも徐々に溶けて行き、翌日からの本土最東端を目指す旅に向けて、再び前向きになることができましたとさ(後編につづくっ!)。

ツーリングの概要

実施時期と期間

実施した時期と期間は、次の通りです。

■時期:2025年8月初旬
■期間:3日間(総ツーリング期間9日中)

行程

本土最北端までのツーリングの行程は以下の通りです。
実走行距離は、約825kmでした(フェリーを含めると約1,385km)。

日程区間距離所要時間使用ルート等
1日目自宅-仙台港360km7時間30分首都高、常磐道
仙台港-(苫小牧港へ)560km15時間20分太平洋フェリー
2日目苫小牧港-あいろーど厚田115km2時間道央道、国道231号
あいろーど厚田-白銀の滝45km45分国道231号
白銀の滝-留萌40km45分国道231号
3日目留萌-オトンルイ風力発電所125km2時間10分国道232号、道道106号
オトンルイ風力発電所-サロベツ湿原センター20km25分道道106号、道道444号
サロベツ湿原センター-夕来展望所20km25分道道444号、道道106号
夕来展望所-ノシャップ岬30km30分道道106号、道道254号
ノシャップ岬-道の駅「わっかない」4.5km7分道道254号
道の駅「わっかない」-宗谷岬30km35分国道40号、国道238号
宗谷岬-(白い道)-稚内市街35km1時間県道889号、白い道、国道238号
※ 高速道路区間を除いて、所要時間に各場所での休憩・観光時間は含んでいません。

費用

本土最北端までのツーリング3日間の費用です。
入場料等の欄に含まれるのは、日帰り温泉やコインランドリーの利用料です。

No.費目金額
1.交通費
(1)高速料金/有料道路料金  9,200円
(2)ガソリン代 5,500円
(3)フェリー代39,700円
2.宿泊費18,600円
3.食費12,000円
4.入場料等 2,200円
合計87,200円

まとめ

今回、3度目の正直で、ようやく北海道上陸の願いが叶い、本土四極最北端の地に到達することができました。
ここまで、天候にも恵まれて夏の北海道ツーリングを楽しめています。
北海道の大地では、オートバイをただ走らせるだけでも十分に楽しいと思いますが、1日の走行距離を抑えて予定を詰め込み過ぎない様にしているため、ポイント毎に観光を入れることが出来ているのも、この満足感を得られている大きな要因と思われます。
本土最北端到達までで3日が経過しましたが、帰宅までの全工程では9日間の計画なので2/3が残っています。
この後、本土最東端への到達を次の目標として、この旅をまだまだ楽しみます!

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