【宿選びで少し贅沢してみた】雲仙九州ホテル(雲仙温泉:長崎県雲仙市)

「雲仙九州ホテル」は、2022年4月に行った長崎旅行のうちの1泊で利用させてもらった、長崎県雲仙市の雲仙温泉にある宿です。

こちらは、長崎空港から約50km、一般道をクルマで1時間15分ほどの距離にあります。
周囲を「雲仙地獄」に囲まれた立地で、客室の窓から地獄を眺められるというとても珍しい触れ込みと、温泉付きの客室に惹かれて行って参りました。

目次

外観

雲仙九州ホテル外観(エントランス)

こちらのホテルは、敷地の中にエントランス棟、宿泊棟、レストラン棟、離れの4つの建物で構成されています。
2018年の改装から間もないことも有り、外観もキレイです。
手前の石造りのロッジ風の建物は、エントランス棟で、奥に見える5階建ての建物が宿泊棟です。

雲仙九州ホテル外観(地獄側からの眺め)

ホテル東側に広がる「地獄」から眺めた写真です。手前側に見えるのが宿泊棟になります。

「清七地獄」遊歩道

「地獄」への遊歩道は、整備されています。遊歩道脇にはきれいな花が咲き誇り、周囲のグリーンや地獄から立ち上る白い蒸気と青い空に色添えていました。

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館内

概要

客室数は25部屋。お風呂は各部屋に備え付けのもののみで、大浴場はありません。
私たちが宿泊した日の客層は、夫婦、カップル、女性2人旅などで、子供連れや団体は見かけませんでした。
客室数から見ても、ゆったり落ち着いて少人数で時間を過ごしたい旅行者向けのホテルの様です。
各棟の行き来は、階段を利用できるところもありますが、エレベータ利用がメインなので、バリアフリーの観点からも問題はありません。
また、宿泊棟2階のカフェがあるところから先は、宿泊棟3階以上に上がるエレベータホールへの自動ドアと離れに向かう自動ドアがあり、それぞれに解除するためにルームキーが必要な構造になっています。

レセプション

エントランス棟内

エントランス棟の中に案内されると、外観とは打って変わって和モダンな内装のレセプションです。
チェックインとチェックアウトの手続きのためだけの建物なんですね。
実際に受付をしてもらったのは、写真の左右に写っているのと同じカウンターテーブルですが、一般的なホテルのフロントとは全く雰囲気が異なる空間で期待が高まります。

ウェルカムドリンク

ウェルカムドリンクは、オリジナルブレンドのお茶と甘さの抑えられたビーガンドーナツでした。

回廊

回廊

一息ついてから部屋まで案内していただきます。
エントランス棟から宿泊棟につながる回廊を進みます。

水盤

屋内の回廊と反対側に進んで屋外を通って行くことも出来ます。
季節的に、ツツジがとてもキレイに咲いていました。

カフェ

カフェ(昼間)
カフェ(夜間)

宿泊棟の2階にはカフェがあり、宿泊者は無料で利用できます。
昼間、夜間共に、宿泊者以外の利用も可能になっている模様。
テーブルは屋内と屋外に、贅沢に空間を利用して配置してあります。

屋上ラウンジ

ルーフトップラウンジ(屋内)
ルーフトップラウンジ(テラス)

宿泊棟6階の屋上にはラウンジがあります。
屋内エリアと屋外エリアに分かれていて、屋内にはカウンターがあり、自由に飲める飲み物とお菓子などが用意されています。

屋上ラウンジの飲み物(昼間)
屋上ラウンジの食べ物(昼間)

こちらは、昼間に用意されている飲み物と食べ物。
飲み物は、ジュース類以外に個別包装されたコーヒーパック等とお湯が用意されていました。

屋上ラウンジの飲み物(夜間1)
屋上ラウンジの飲み物(夜間2)

夜間に用意されている飲み物です。
昼間にお菓子が入っていた瓶には、エビ入りのおかきが入れてありました。

カウチ
書棚

「地獄」を眺めるように配置された一人掛けソファ。
この掛け心地が、包み込まれるようでとても素晴らしいものでした。
また、書棚があり、長崎県出身の作家「吉田修一」の作品がいくつかと、美術関係の読み物が手に取れるようになっていました。

ダイニングルーム

ダイニングルーム「1917」
ダイニングルームからの眺め

夕食と朝食は、レストラン棟にあるダイニングルーム「1917」でいただきます。室内は天井が高く、照明器具や調度品など、大正時代を感じさせるデザインです。夕食時は、窓の外のライトアップされた「清七地獄」を眺めながら、時間を過ごすことができます。

なお、ダイニングルーム「1917」は宿泊棟の利用者向けで、離れの宿泊者はプライベートダイニング「grillé (グリエ)」で提供されるそうです。

客室内

客室(全景)

この日、私たちが利用させていただいたのは、5階にあるツインの和洋室です。
適度な広さが好印象でした。

客室(和室)
ウォークインクローゼット

和室とウォークインクローゼットです。
クローゼットに掛けられているのは、館内着とガウン。
ハンガーも、2人で利用するのに十分な数が揃っています。

壁に掛けられた額縁の様な大きな窓からは、敷地裏手にある「お糸地獄」などが見渡せます。
確かに、この様に部屋から「地獄」を眺められるホテルは珍しいですね。

バスルーム(脱衣所)
バスルーム(全景)

バスルームです。
湯船は、湯口から少量の白濁したお湯が流れ続けており、常に満たされています。

昼間であれば、地獄を眺めながら温泉に浸かることも・・。
窓の外は、テラスになっています。

テラスとそこからの眺めです。
目に飛び込んでくるのは、空の青と山の緑の眩しいコントラストと、その下に広がる荒涼としたグレーの地獄とのギャップの激しい景色。それでも、なんだか落ち着いた気分に浸れます。

冷蔵庫内の飲み物
メッセージカード

備え付けの冷蔵庫の中には、ビール、酎ハイ、ジュースなど、4種類の飲み物が用意されていました。
そして、カウンター上には、こんな心強いメッセージも・・。

その他

館内には、売店はありません。
ですが、飲み物の自動販売機は、宿泊棟2階のエレベータホール(自動ドアの内側)に設置されていました(離れについては未確認です)。
飲み物は、カフェや屋上ラウンジ、さらには客室備え付けの冷蔵庫内に用意されているとはいえ、そこには無いものを飲みたいとうこともあるでしょう。価格も、街中で見るものと同等でしたので、とてもありがたいと感じました。

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食事

夕食

人参ムース
アペタイザー
刺身

お料理のカテゴリーは、特に決まっていない和洋折衷。
まずは、人参のムース、前菜、本日のお刺身です。
お刺身の写真の奥に見えるのは、事前に貝が苦手と伝えたら用意してくれた、私向けのお刺身メニューです。

烏賊と真蛸のソテー
パスタ

続いて、魚介のソースをかけた烏賊と真蛸のソテー、ボロネーゼパスタ。
メインが来る前にパスタでしたが、少量なので問題無し。

鱸の蒸し焼き
長崎牛ランプ炭火焼

メインは、鱸の蒸し焼きと長崎牛ランプの炭火焼き。

あご出汁山菜ごはん
抹茶アイス

あご出汁山菜ごはん、抹茶アイスで締めくくり。
あらためて並べてみると、どこの国の料理?に見えますが、同ホテルの公式サイトにも謳われていることですし、美味しかったので全く問題ありません。

朝食

スープ
オムレツ

朝食は、チェックイン時に和食か洋食のどちらかを選んでおきます。
私たちは、洋食をチョイス。
写真を撮り忘れましたが、サラダに始まり、カボチャのスープ、オムレツと続きます。

目にしたときは、朝からハッシュドビーフは重いのでは?との不安を感じましたが、食べ終わってみれば杞憂だったことが分かり、スイーツとして登場したフレンチトーストは、パンとは思えないほどタマゴが染みていてフワフワで毎日でも食べたいと思えました。

タカの目チェック(女性目線での評価)

私の奥さん「タカ子」さんが、女性目線で気づいた点を挙げてくれました。
女性の方に参考にしていただけたら嬉しいです。

屋上ラウンジの飲み物

屋上ラウンジの飲み物類

甘くない飲み物が欲しい私が選べるのが、コーヒーと紅茶のみで少し寂しかった。
レモン水などのデトックスウォーターがあったら大感激!

館内着

館内着は、さらりとした肌触りの厚手の生地で、男女兼用のフリーサイズ。
浴衣のように着崩れする心配が無く、ストレスフリーなのが嬉しい。
また、上着の方にはスマホがサクッと入る大きめポケット2つ付き!

ダイニングでの飲み物

夕食の際、ノンアルコールのスパークリングワインも用意されていました。
飲めない人にとっても、雰囲気を味わえるよう配慮されていると感じられました。

最後に

こちらの宿は、客室フロアへのアクセスの際にルームキーが必要になることなどを始め、プライバシーの確保やセキュリティに非常に配慮されており、客室の広さやその数からも、大人が落ち着いて過ごせる様に、建物やサービスがデザインされていることが良く分かりました。
また、ホテルの公式サイトの紹介文には、「都会の洗練より地方の親しみに重きを置いて・・」との表現がありましたが、親しみも然ることながら、十分洗練されていると感じることができましたし、お陰で、今回の長崎旅行が思い出深いものになりました。

以上、「雲仙九州ホテル」の宿泊記でした。
これを読んでいただいた方の参考になりましたら大変うれしく思います。

<関連情報>
「雲仙九州ホテル」公式サイト

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