Vストローム650XTを足つきの不安なく乗るための3つのポイント

Vストローム650XTとは、私、小太郎が乗っているスズキ製オートバイの車種名です。
2019年に新車で購入して、2年が経過しました。

このオートバイ、アドベンチャーツアラーと言われるカテゴリーで基本スペックは次の通りです。

  • 排気量 : 645㎤
  • 全長/全幅/全高 :
    2,275㎜×910㎜×1,405㎜
  • シート高 : 835㎜
  • 装備重量 : 215㎏
  • 燃料タンク容量 : 20ℓ
  • メーカー希望小売価格 :
    968,000円(消費税込み/2021年時点)

乗車姿勢は直立に近く若干前傾する程度なので、腕や肩の痛みとも無縁です。V型2気筒の645㎤エンジンは、常用域で穏やかな特性で、ヘルメット越しに聞こえるエンジンや排気の音も乗り手を急かさない感じで、長距離を移動しても疲労が少ないです。さらに、燃費は経験的に27km/ℓを下回ったことはないので、20ℓのタンク容量と合わせて、日帰りツーリング程度なら給油は1日の終わりに1回すれば足ります。そもそも、他の大型アドベンチャーツアラーと比較して本体価格がお手ごろと本当にありがたいオートバイです。
しかし、この835㎜のシート高!
これが、このオートバイの購入を躊躇わせる一番の要因ではないでしょうか。

私もこれを購入するに当たっては、ネット上の動画やサイト等の情報を多数閲覧し、自ら足つきを確認するために約10km離れたスズキワールドに自転車漕いで2回行き(怖くて試乗は出来なかったが)、それにも飽き足らずモーターサイクルショーに2年にわたって通い、この間本当にこれを乗りこなしていけるか足かけ3年間熟考し(どんだけ考えてるんだ!)、ようやく決めた経緯が有ります。
このとき感じていたのは、足つきに関して具体的な数値に基づいて紹介しているサイトが無いなあ~ということでした。もし有ったら、こんなに長期間悩まずにさっさと購入し、とっくに旅をいくつか楽しめていたかもしれないので、人生の残り少ない時間を考えると少し残念な気がします。

前置きが長くなりましたが、その様に無駄に長期間悩み、購入からの2年を通じて得た経験を、次のような方に役立てていただきたいと考え、情報を提供したいと思います。

このオートバイが非常に気になっているものの・・・
■身長が平均的またはそれ以下のため、扱えるのか心配
■足の長さが不十分(と自分では思っている)ため足つきが不安

目次

小太郎のスペック

まずは、私のスペックです。

  • 年齢 : 50歳台後半
  • オートバイ歴 :
    5年(うち3年は40歳台前半に250㎤の単気筒を所有)
  • 身長 : 171㎝
  • 股下 : 75cm(裸足での計測値)
  • 靴のサイズ : 25㎝
  • 体重 : 60㎏

不安を取り除くポイント

それでは、ポイントをご紹介していきます。
事前に、すぐにできる対策として、リアサスペンションのプリロードアジャスターを最弱にしてみてください。体重によっては、それだけでも沈み込んで足つきが少し楽になる筈です。

操作性を損なわない範囲の上げ底靴を履く

ノーマル両足つき
両足つき(ノーマル)
ノーマル両足つき(斜め前から)
両足つきで斜め前から(ノーマル)

その状態での足つき写真がこれ。
履いているのは、メンテ作業用の履き古したTimberlandのワークシューズ(ソールの厚さは、前足部2㎝、ヒール4㎝)です。
前足部の厚みがこれ以上あると、シフトペダルの操作に支障が出そうなので、私はこの辺が適正かなと考えています。
自分の感覚的には、両足とも親指と人差し指の腹で支えているのですが、見た目は思ったほどつま先ツンツンではありませんよね?(個人の感想です)
なお、ツーリング時は、ソールの厚みがほぼ同じのGAERNEのFUGAを履いています(足首がカバーされている関係で、自由度が少なくなるので、若干感覚は変わります)。

私がライディングブーツをGAERNEのFUGAにしているのは、自分のツーリングスタイルを考えて選択した結果ですが、実際に履いてみた感想も挙げておきますね。
■GOODポイント
・踝がカバーされる高さなので安心感が高い
・靴紐を編み上げる開口部が外側にオフセットしていることと、余った靴紐を留めるためのホックが付いているので、フットレストに紐が引っかかって、怖い思いをする心配が無い
・見た目に違和感なく足つき性を向上しつつ、オートバイの操作を妨げない範囲のソールとヒールの高さがちょうど良い
・登山靴などに使われているビブラムソールなので、ツーリング先の多少石がゴロゴロしている景勝地でも躊躇なく足を踏み入れられる
・革製なので、馴染んだ後のフィット感が良く、手入れを怠らなければ5年以上使用できる
■BADポイント
・革製品の宿命で、足に馴染むまでに時間を要する
・しっかり作られているが故に重い(片足850g)
・多少の雨は気にならないが、完全防水ではない

積極的に着座位置を変える乗り方を心がける

どんな車種でも、街乗りと高速走行では前後に着座位置を変えて乗りますよね。そこに左右の動きを組み合わせるイメージです(既にやってる人も多いと思います)。
次の写真は停止していますが、シート先端に着座し、リアブレーキを十分に踏みながら腰をずらした状態。シューズのお陰もあり、意外にもべったり踵まで着地できています。

ノーマル片足つき(斜め前から)
片足つき(ノーマル)

ただし、注意しなければいけないのは、実際に路上で発進停止する際は、ステップの後ろで着地しているこの写真と違って、ステップの外側に着地することになるので、もう少し余裕がなくなることです。でも、この様に腰をずらして着地することを意識すれば、母趾球(親指の付け根の盛り上がったところ)は着くので不安は少ないです。
でも、ちょっとさぼると「おっとっと」となることがあるので、無意識にできるようになるくらい繰り返し練習してください。

ここまでがノーマルのシート高のまま行える対策です。
これでもまだ不安な場合には・・・

素直にローダウンキットを取り付ける

もうこれ。ローダウンキットの取り付けをお勧めします。
オートバイに乗ることは、ただの移動というよりはスポーツなので、精神的なコンディションの影響を受けやすいと思いますし、そもそも不安を抱えながら出かけても楽しめないですよね。
今は私も、EFFEXのローダウンキットをショートサイドスタンドと併せて取り付けており、シート高は20㎜ダウンしています。
取り付けた理由は、ノーマル状態で低速時に操作ミスをして、購入後3か月のうちに出先と自宅の駐車場で計2回倒してしまって(エンジンガード付けといて良かった!)、家族に心配を掛けてしまったので、安心してもらう意味もあってローダウンを決行しました。
費用としては、工賃を含めて30,000円ほど。予定外の出費になってしまいましたが、家族へのアピールにプラスして、自身の安心感がさらに高まるという効果がありました。信号等での停止時に、シートの先端に着座し、若干腰をひねる動作をする程度で母趾球で着地できるようになったのです。また、時期的に、操作に慣れてきたことも相まって、それ以降は足つきに関する不安はほとんど感じなくなりました。

ご参考までに、ローダウン後の画像を数枚掲載しておきます。
撮影時のプリロードアジャスターは、最弱ではなくノーマルの設定でしたが、ローダウン前の画像と比べてかなりの余裕を感じていただけると思います。

ローダウン後両足つき
両足つき(ローダウン後)
ローダウン後両足つき(斜め前から)
両足つきで斜め前から(ローダウン後)
ローダウン後両足つき(左側から)
両足つきで左側から(ローダウン後)
ローダウン後両足つき(斜め後から)
両足つきで斜め後から(ローダウン後)
ローダウン後ル片足つき(斜め前から)
片足つき(ローダウン後)
ローダウン後ル片足つき(左側から)
片足つきで左側から(ローダウン後)
ローダウン後ル片足つき(斜め後から)
片足つきで斜め後から(ローダウン後)

一方、ローダウンではなくて、オプションのローシートを購入して付け替えても20㎝ダウンできるんじゃないの?というご意見もあるかと思います。これについては、私も経験が無いのでネット上の情報だけでの判断ですが、足つき性向上という効果に関して、ローダウンキット取り付けと比較してあまり好意的な意見を見たことがありませんでした。どうやら、先端に行くに従って絞り込まれているノーマルシートと比べると、シートを平面的に削って数値を低くしているがために座面の幅が広がり、股を広げる方向に影響が出てしまっているようで、下方向に足を出しづらくなって両足は着きづらいという意見が多いですね。
そのため、私もローシートを選択肢として考えたことがありませんでした(尻が痛くなりにくいと評判のノーマルシートの良さが、スポイルされる可能性が考えられたということもあります)。
ただ、足を下す方向に腰をずらしながら行う片足つきであれば、座面の横の広がりは影響が無いでしょうから、その様な使い方を前提とする場合や、ローダウンしてもなお不安が消えないという場合は、選択肢としてありかもしれません。

また、ローダウンキット取り付けによってノーマル状態と乗り味が変わるのではと気にされる方もいるかもしれませんが、私のように高速で100km以上移動して、現地の景色の良い道やワインディングを流す程度の乗り方では(単に鈍感なせいかもしれませんが)乗り味の変化として気になるような点は出ていません。
ただ、センタースタンドは明らかに掛けにくくなりましたので、唯一のマイナスポイントでしたね。

まとめ

今回お話ししたいことは以上になります。
基本的に、対策としては既にご存じのことばかりだとは思いますが、私が閲覧したサイト等では靴の上げ底具合がぼんやりしていたり、足つきインプレの前提として示されるデータが身長だけだったりで、購入前に知りたいデータとしては不十分であることが多かったんですよね。
そんな理由も有って、敢えてこの様なテーマで書いてみましたが如何だったでしょうか。
このオートバイに興味が有るけど扱いや足つきに不安があるという方に、勇気を持って一歩を踏み出すお手伝いが出来たら幸いです。

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