この夏の旅行は、比較的近場で涼を求めて奥日光へ。
湯ノ湖のほとりに立地する「休暇村日光湯元」に2泊しました。
この辺りは、以前別の宿にも泊まったことがありますが、自然が豊かで、華厳の滝や中禅寺湖のあるエリアからそれほど遠くないにもかかわらず、夏でも静かな雰囲気が漂っており、硫黄の香りが楽しめる温泉もあるところなど、我が家が旅に求めるものが揃っているお気に入りの場所の一つです。

概要
「休暇村日光湯元」がある場所は、奥日光の湯元温泉です。
湯元温泉は、東京から200㎞弱、宇都宮から70kmの距離に有ります。東京から日光まで、交通手段として電車を利用するとしたら、浅草駅から東武特急を利用するか、東京駅から東北新幹線に乗って宇都宮駅で日光線に乗り換える方法が考えられますが、どちらも2時間ほど掛かります。
東武日光駅やJR日光駅から湯元温泉までは、さらに「いろは坂」を上って向かいますので、日光駅前でレンタカーを借りるか、30分に1本の路線バスに乗り換えて終点の湯元温泉まで約90分という、まあまあの時間を要する旅になります。
そのため、奥日光に向かう場合は、現地での移動の利便性も考えると、自宅からクルマを利用してしまうことが多いです(日常を離れて、効率性など一切考えずに過ごすのが旅の良いところのはずなんですが・・)。
日光市街からは、「いろは坂」を上ったところにある華厳の滝や中禅寺湖などのメジャーな観光スポットのあるエリアから、国道120号で群馬県との県境に向かい、竜頭の滝や戦場ヶ原を横目にしながら10㎞ほど進んだ先にあります。国道を上ってこの一帯に近づくと、硫黄の香りが漂ってくるので間違いなく温泉地に来た気分に浸れます。温泉以外にも冬はスキー・スノーボード、夏は戦場ヶ原のハイキングや日光白根山の登山、湯ノ湖でのマス釣りなどのアクティビティが楽しめます(それに小学校の修学旅行先としても選びやすいのか、今回の旅行中にこの付近の大型のホテル前ではたくさんの観光バスと小学生を見かけました)。
この宿の客室の種類は、和室26室・和洋室13室・洋室24室の全室63室です。
ただ、洋室にはバス・トイレ付とバス無しの2タイプがあるので、予約時には注意が必要です。
アプローチ




いきなり、先ほどの説明と違うのですが、今回の旅行では関越自動車道を沼田インターで降りて、国道120号を群馬県から栃木県側に向かうルートを取りました。
途中、丸沼高原に立ち寄って日光白根山ロープウェイで標高2000mまで上り、山の空気を吸って登山をした気分に浸りました。
東北自動車道から日光宇都宮道路を利用して向かうルートと比べると若干移動距離は増えますが、ちょっと違う場所に向かう様な錯覚もあって面白かったです。
公共交通機関を利用した場合は、宿の送迎バスが利用できます。
とはいっても、送迎バスの運行は、路線バス終点の湯元温泉バス停と宿との間の送迎(予約制)と低公害バス運行期間に戦場ヶ原の赤沼車庫バス停までの送り(便数や発車時間は要確認)だけを実施している模様です(帰りは路線バス利用)。
なお、湯元温泉バス停から宿までの距離は、600m程で歩いても数分なので、大きな荷物があるなどの事情が無ければ徒歩で移動することも可能です。
館内
エントランス・ロビー


エントランスには、カートが用意されています。荷物の多い人には助かります。
また、足の不自由な方には車いすもあります。


エントランスから入館すると、正面に暖炉が備え付けられているロビーがあり、右手側にフロントがあります。
宿全体は、3階建ての3棟に分かれており、中心がフロントとレストランや大浴場などがあるパブリック棟で、東側に洋室棟、西側に和室棟が配置されています。
ちなみに、フロントがあるのが2階で、このフロアだけが渡り廊下でつながっていて、3棟を往来できます。


休暇村では見慣れたアメニティバー。
歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリ、シャワーキャップがあります。

冬場などに、薪がパチパチと音を立てて燃えていたりしたら、良い雰囲気を醸し出しそうな暖炉。


ロビーの窓辺にはロッキングチェア。
奥さんが気に入ったみたいで、食後や湯上りに座ってゆらゆらしていました。
パブリック棟の中央あたりには売店があります。
営業時間は、7:30~10:00と14:00~20:30です。
今回は自宅用に蜂蜜を購入しました。
飲み物は、売店以外に大浴場前と洋室棟・和室棟の2階の階段側にある自動販売機で購入することが出来ますが、アルコール類は売店にしか無いため注意が必要です。
ラウンジ

パブリック棟2階の湯ノ湖側にあるラウンジ。
10畳ほどの広さの中にテーブル3席と1人用椅子が3脚が設置されており、7:30~20:30の時間帯でフリードリンクを楽しめます。
また、宿泊者向けに電子レンジもあります。


用意されている飲み物(フリードリンク)は、コーヒー(マシン)、紅茶(ティーバッグ)、アイスティーやジャスミンティーなど。
写真の蜂蜜が流れ出ているハチの巣は鑑賞用だと思いますが、これとは別に、紅茶用に容器に入った地元栃木産の蜂蜜も用意されています。
到着した日は少し疲れを感じていたため、少量をもらって舐めていたのですが、数分で元気が戻ってきました(蜂蜜の効果すごい!)。
客室



今回予約した客室のタイプは、洋室(バス・トイレ付)です。窓の外に見える緑の「木漏れ日ガーデン」とその先の木々の隙間から見える湯ノ湖に癒されました。



洗面台は、2人が同時に使える広さ。
湧水を引いてきてあるそうで、そのまま飲むこともできます。
お風呂は大浴場に行って済ませたので、バス付の部屋じゃなくても良かったかもしれません。



クローゼット内には、茶羽織、湯かご、スリッパが備えられています。
スイーツは、胡麻のあんこをモチモチの皮でくるんで、きな粉をまぶした私好みの和菓子。


浴衣は部屋に備え付けのもののみで、色浴衣はありませんでした。
大浴場に行く際には、部屋のタオルを持って行く必要があります。
大浴場
大浴場は、パブリック棟1階の西側。
利用時間は、12:30~24:00と5:00~9:30で、このうち12:30~18:30は日帰り入浴でも利用可能です。
男女の入れ替えはありません。
お湯は全て循環無しの源泉かけ流しで、消毒剤は不使用(温度調節は冬季のみ実施)。
pHは6.6(中性)の含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)ということで、見た目の白濁したお湯や硫黄の香りから受ける強烈なイメージに反して、肌にピリピリ感も無く、メタケイ酸も50mg以上含有されており美肌効果もある温泉です(ただ、肌が弱い方は、残留した温泉成分で荒れる可能性が有るので、上がり湯が必要かもしれません)。
男湯、女湯共に広さ同じだと思いますが、洗い場13席、余裕を持って入れる各浴槽の人数は、内風呂15人、露天風呂6人、壺湯は2つで1人づつといったところでしょうか。
浴槽に温度計は見当たりませんでしたが、体感の温度は、夏にもかかわらず壺湯はぬるめ、露天風呂は熱め、大浴場は通常の温度(40度程度と思われます)といった印象でしたが、温泉なので時期にも影響されると思います。脱衣所は26区画で、洗面台は3つ、ドライヤーは2台(女湯では4台あった模様)。ベビーベッドもあります。
その他の施設

掲示板には、赤沼までのバスの時間や当日の天気予報などの情報が掲示されています。



パブリック棟3階にあるロフト風のライブラリー。ちょうど売店の真上になります。新聞、雑誌、文庫本、コミックスが取り揃えられています。4人掛けのテーブルと椅子、足を投げ出して座れる座椅子、マッサージチェアなど座席の種類も複数あります(なお、マッサージチェアは、大浴場入り口前にもあります)。

同じくパブリック棟3階にある屋根裏部屋風の「もくもくひろば」。
子供たちが怪我しない様にクッションフロアになっているので、パパ、ママ、じいじ、ばあばも安心。
8:00~20:00で利用可能です。



たくさんの木製遊具や絵本が揃っています。


製氷機とコインランドリーは、パブリック棟1階の大浴場入り口の向かい側にあります。
洗濯洗剤は2階の売店で購入できます。
食事

パブリック棟1階東側にあるレストラン。
シラカバやカラマツの林の先の夕日に染まる湯ノ湖を透かし見ながら取る夕食や、窓の外の眩しい緑に癒されつつ小鳥のさえずりを聞きながら食べる朝食は、普段の生活では感じることができないとても贅沢な気分を味わうことができました。
夕食
夕食の開始時刻は、チェックイン時に17:30~19:00の間で選びます。
今回の私たちは、いつもより早くお腹が空きそうだったので、17:30からにしました。
1日目

夕食は「季節の会席」プラン。
1日目のメインは、日光HIMITSU豚の白醤油鍋です。
また、ご当地日光ということで、ところどころに湯葉を使った料理が提供されました。





ごはん、みそ汁、サラダ、デザートなどは、ビュッフェ形式となっています。
また、知らない間にロボットがごはんを盛り付ける時代になっていて、浦島太郎の気持ちになりました(・・といってもスイッチを押すとポンっと落ちてくるだけですけど・・)。
私が選んだ料理ですか? デザートを全種類クリアして、さらに気に入った数種類をリピートしちゃいました。












2日目

2日目のメインは、日光HIMITSU豚の陶板焼きです。
心なしか1日目よりグレードがアップした様な気がします。
他のビュッフェ形式のメニューは、1日目と同じです。






朝食
朝食は、7:00~9:00の間で開始時刻を選択します。
私たちは7:00からにしました。


























朝食はすべてビュッフェ形式。
種類も豊富で楽しめました(朝からワインが置いてあったのは驚きでしたが・・)。
私は、オープンキッチンのワッフルが気に入ったので、ソースを変えて2皿いただき、奥さんは、料理長おすすめの湯葉入りバターチキンカレーを堪能していました。
それに、食後にいただいた宇都宮ブラジルコーヒー商会のオリジナルブレンドコーヒーは美味しかったな~。
タカの目チェック(女性目線で気づいたこと)
私の奥さん「タカ子」さんの女性目線によるコメントです。
客室

バストイレ付き27㎡の洋室ツインの部屋は、2人なら広すぎず狭すぎず丁度良く快適でした。
ベッドは、寝心地抜群のシモンズ社製で、気持ちが良くぐっすり眠れます。
窓からの眺望は、林の奥に湯ノ湖が見え、日暮れ近くには鹿が数頭、森の中を楽しそうにぴょんぴょん跳ねながら駆けていく姿を見せてくれました。
アメニティは、甘酸っぱい香りに癒されるアロマエッセのシャンプーがあります。
ただ、化粧水やメイク落としは部屋にもフロントのアメニティバーにもありません。
階段


エレベーターは、パブリック棟と和室棟に1基ずつあるだけで洋室棟には無いことから、階段の上り下りをしなければならず、大浴場まで遠く感じました。
階段の踊り場には杖が備えつけられていましたが、洋室をお望みで階段の上り下りが辛い方は、フロントのある2階の部屋が良いでしょう。
食事

夕食は会席料理で、サラダやデザート、ご飯類を自分で取りに行くミニビュッフェでした。
どれも美味しく頂けましたが、ひとつだけ言いたいことがあります。
ここの宿に限った話ではないのですが、自分で調理する料理の中でも陶板焼の様なメニューについてです。
私たちは、何年も毎日毎日調理を行なう日々を過ごしており、たまの旅行の食事くらいは自分以外の人が調理をしてくださった物が食べたいという希望があります。鍋なら具材を入れるだけなのでまだ良いのですが、陶板焼きは焼き具合を気にしていなければならないばかりか、温泉に入った後の髪や浴衣が油臭くなりますし、テーブルが汚れるのも気になる点です。
その様な理由から、宿に宿泊した際のメニューは、調理済みのものを提供していただけると嬉しいです!
大浴場
奥日光の湯元温泉は、日本で四番目に濃い硫黄泉ですが、酸性度は高くなく肌に優しい良泉です。
早朝に入る温泉は格別で、その日は内湯がミルキーグリーン、露天風呂がミルキーブルーと美しく、野鳥の声にも癒されます。アメニティは、脱衣所の洗面台にDHCの化粧水、乳液、メイク落としが揃っています(浴室内にメイク落としはありません)。その他、洗い流さないトリートメント、馬油の保湿クリーム、BBファンデーション、美水泉の美容液など、さすが休暇村はこれでもかってくらいの用意があって頼もしいです。
あと、夕食時に食事処にあったアイスキャンディーは、湯上がりに手に取れる場所にも置いた方が付加価値が生まれる様に思いました。
周辺の様子

「木漏れ日ガーデン」前には整備された湯ノ湖畔の木道。
西に数分歩けば、湖の先に男体山の山容を眺めることが出来る展望台があります。
さらに気持ちが乗れば、一周3㎞の湯ノ湖畔ウォーキングも楽しめます。


展望台から眺める湯ノ湖と男体山。
それと、夕日に染まる湯ノ湖。
時間によって見せてくれる表情が変わりますが、どちらも素晴らしい景色です。

「華厳の滝」、「竜頭の滝」と共に、奥日光三名瀑の一つに数えられる「湯滝」。
「休暇村日光湯元」から見て、湯ノ湖のちょうど反対側に位置します(クルマで5分、歩くと30分くらい)。
滝の横の階段(かなり急です)を使えば70m上の滝口と往復することもできます。
まとめ
「休暇村日光湯元」の宿泊は初めてでしたが、日光湯元温泉としては今回で3回目となりました。
温泉の質が良いのもさることながら、湯ノ湖が静かな場所にあって湖面も穏やかなので、この辺りは居るだけで心がやすらぎます。「休暇村日光湯元」の立地も、この辺りの宿としては湯ノ湖に一番近く、シラカバやカラマツの林があるためすぐ目の前に湖が見える訳ではありませんが、林を透かして見えるというのが逆に良い味を出している様にも感じます。今回宿泊した時期は、小学生の修学旅行と重なっていた模様ですが、その様な目的で使用される大型の宿からは離れているため、遊歩道などですれ違うことはあっても騒がしさは全く感じませんでした。
料金は、例によって会費無料の「Q会員」に登録していることから、一般料金よりお得な会員料金で泊まれる上に、前回の他の休暇村での宿泊によって付与されたポイントを利用してさらにお安く利用できました(公式ホームページや電話からの予約限定ですが、宿泊料金100円につき5ポイントが付与されるQポイント制度で、1ポイント1円として利用できます)。
その料金を考えると、どうしてこんなに良いんだろうと不思議に感じるくらいに提供される料理の質も高く、申し訳ないのですが他の宿で同じ宿泊費を支払うのがもったいなく感じるくらいのレベルです。
最初にご紹介した通り、この日光湯元温泉は私たち夫婦のお気に入りの場所の一つですし、次に来るときもまた「休暇村日光湯元」に泊まるだろうなと確信に近いものを感じています。
<関連情報>
「休暇村日光湯元」公式サイト



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