2023年春の旅行先は、鹿児島県。
2泊3日の旅程のうち、1泊を鹿児島市内の「マリンパレスかごしま」で過ごすことにさせていただきました。
市内の宿泊なので、観光地の宿の様な期待感も特になく、フラットな気持ちで利用させてもらったのですが、「ここ良いじゃん!」というポジティブな印象を抱いて翌日出発することができました。
概要
「マリンパレスかごしま」は、鹿児島中央駅から、4kmほど離れている鹿児島県庁や鴨池公園などが近い、錦江湾に面したエリアに立地しています。
湾に面していることもあり、全室オーシャンビュー。
そして何よりも期待度が高いのは、湾内にそびえる桜島の眺めです。
外観
道路側からの外観は、ぱっと見コンサートホールの様。
結婚式が可能ということで、大小の宴会場や会議室が備わっています。
外観の写真奥に見えるのが、湾に面した宿泊棟です。
手前の建物1階のエントランスから入ると、結婚式場的な飾りつけでお出迎え。
すぐに階段、エスカレータ、エレベータが有り、フロントのある上階に上る造りになっています。
駐車場は、ホテルの敷地西側に、100台ほどの収容台数がある有料駐車場があります(宿泊客は普通車1泊500円、中型車以上1泊1,000円をフロントにて支払います)。
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館内
フロント
2階に上がるとフロント、ロビー、ラウンジ、レストランがあります。
非常にすっきりまとまった印象です。
フロント手前の壁の向こう側にアメニティバー、エレベータ横にコーヒーマシンがあります(コーヒーは有料です)。
アメニティは、部屋に用意されていますが、足りないものを補充する感じでしょうか。
なお、土産物売り場はありません。
ラウンジ
目の前の桜島が良く見える様にという設計思想なのでしょう、窓が大きく窓枠の幅も細い造りの明るいラウンジ。ここで寛げるなら、ウェルカムドリンクが無くたって、コーヒーが有料だって全く問題ありません。
レストラン
フロント、エレベータと同じ並びのレストラン「MARINA TERRACE」。
夕食と朝食の会場です。
展望温泉浴場
展望温泉浴場は、最上階の8階にあります。
浴室は内湯のみで、桜島が正面に見える側と開聞岳が見える側の2ヶ所あり(露天風呂は無し)。
利用時間は15:00~24:00と6:00~10:00で、2ヶ所の浴室は夕方と朝で男用女用が入れ替わります。
浴室内には、数名分の洗い場とサウナと水風呂(水風呂は、冷たすぎない温度でした)。
また、脱衣所内は、脱衣かご以外に貴重品ロッカーがあります。
なお、タオルは、部屋から持参する必要があります。
泉質は、ナトリウム-塩化物強塩泉。
温泉成分の総量が30.74g/㎏もあり、非常に濃いです(有名な温泉地でも、1.0g/㎏未満のところが沢山あります)。
ph値は6.8で中性。
なんと、保湿効果が有るというメタけい酸も、日本三大美肌の湯と言われる温泉地より多いじゃないですか!
実際、湯上りは、ポカポカ温かさが持続しましたし、肌もスベスベになりました。
ただ、高濃度の塩化物泉ということで、私の様な敏感肌だと、温泉からそのまま上がってしまうと肌がピリピリしてしまうので、もったいないのですがシャワーで流してから上がりました。
客室
今回利用させていただいたのは、洋室のツインルーム。
部屋のロックはカードキーで開錠します。
調度品は、何と言うか、リゾートホテルとビジネスホテルが混在している様な雰囲気。
室内は、土足で過ごすスタイルですが、スリッパも備わっています。
窓からは、完全に真正面という訳ではありませんが、水蒸気を噴き上げる桜島の威容が・・・。
バルコニーに出れば、目の前に迫ってきます。
とてもすばらしいです。
客室内のバスルームは、トイレと一緒のユニット式。
洗面所は、ユニットバス内とは別に、その外側にも設けられていたので使い勝手が良かったです。
ただ、洗面所に設置されているヘアドライヤーは、壁掛け式でトリガーボタンを押していないと風が出続けてくれないタイプだったのは残念ポイントです。
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食事
夕食
夕食は、2階のレストランにて。
営業時間は17:30から21:30ということなので、18:30開始としました。
メニューは、地産地消の和洋会席です。
そうそう、浴衣での入場はできませんので、注意してください。
まずは、前菜、煮物、焼物。
前菜は、かつおの酒盗和え、ホタルイカと菜の花のジュレです。
煮物は、鯛の子と筍。焼物も鯛です。
続いて、桜えびと山菜のかき揚げ、牛肉のステーキおろし大根、あさりご飯とあおさのお椀。
最後にデザート。
ほうじ茶のパンナコッタです。
1人当たりの宿泊費を考えたら、量も内容も十分です。
朝食
朝食も、2階のレストランが会場です。
7:00~9:00が営業時間です。
朝も、浴衣での入場はできません。
朝食は、案内されたテーブルにおかず類が配膳され、ごはん、パンなどの主食、汁物、飲み物の他、シェフによる焼き立てオムレツなどを自由に取りに行くというハーフバイキングスタイル。
主食は、ごはん、パンもありますが、鹿児島の郷土料理「鶏飯(けいはん)」がおすすめとのことでしたので、そちらをいただきました。
初めてでしたが、蒸した鶏肉を乗せて食べる出汁茶漬けなんですね。
もちろん、美味しかったですよ。
タカの目チェック(女性目線で気づいたこと)
私の奥さん「タカ子」さんの女性目線によるコメントコーナーです。
客室
明るく清潔なツインルーム。
大きな窓からは、桜島を一望。
ベッドマットレスは少し硬め。枕は柔らかいけど私には高めでしたので、肩があたる所にバスタオルを敷いて、高さを調節しました。
客室内に備えられているアメニティは、次の通り。
その他のアメニティは、フロント横のアメニティバーから取ってきます。
・フェイスタオル 2枚
・バスタオル 2枚
・スリッパ 2組
・浴衣 2枚
・お茶パック 2つ
・バス関係:シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ハンドソープ
アメニティバー
1階フロント横にあるアメニティバーに用意されているものは次の通り。
化粧水やメイク落としはありません。
私は、お手拭き用のフェイスタオル1枚と、枕の高さ調整用にバスタオルを1枚、余分に貰いました。
・歯ブラシ
・ヘアブラシ
・カミソリ
・シェービングクリーム
・ヘアキャップ
・ヘアゴム
・ボディスポンジ
・コットン
・綿棒
・お茶パック
・フェイスタオル
・バスタオル
大浴場
浴室内、洗面所にも、メイク落としと洗顔料は無し。
シャンプー類は、KOSEのプレディアが置いてあったのは嬉しかった!
サラサラツヤツヤになります。
惜しいのは、シャワーの水圧が低く、お湯の出が悪かった事。
ロングヘアーの泡を濯ぐのに手間取りました。
因みに、お部屋のシャワーの水圧は、問題ありませんでした。
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食事
明るめのカジュアルな雰囲気のレストランなので、小さなお子さん連れでも利用しやすいかと思います。
お料理は、和洋会席でしたが、どれもお味は良かったです。
カツオの酒盗和えや、ホタルイカと菜の花のジュレは、お酒が進みますね。
メインの牛ステーキが若干硬かったのは残念だったけど、ほうじ茶のパンナコッタで帳消しに♪
朝夕共にどれも美味しかったですねー♪
まとめ
一泊二食付きで、1人15,000円程の価格でありながら、部屋から、大浴場からの素晴らしい眺望、清潔な室内と美味しいお料理が堪能出来ます(但し、1人一泊3万円以上の宿の料理と比べてはいけません)。
メイク落としや化粧水等のレディースセットは無いけれど、このお値段ですから、さしたる問題では無いかと思います。
むしろ、このご時世に充分過ぎるもてなしを感じ、大満足なお宿でした。
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最後に
今回の鹿児島旅行では、旅程の都合から初日に鹿児島市内で宿泊することが必要という理由から、数ある宿泊施設の中から奥さんが白羽の矢を立てたのが「マリンパレスかごしま」でした。
錦江湾沿いの立地ということで、徒歩の方は、ターミナル駅の鹿児島中央駅から市営バスに20分程乗り、最寄りのバス停から2分程歩くというのがメインルートになる様です(同じ公共交通機関でも、市電を利用すると最寄りの駅から1.5kmほど歩くことになってしまいます)。
そう考えると、鹿児島市内に用事が有って泊まる場合は、クルマを利用しないとアクセスし難いというのがネガティブなポイントかもしれません。
一方、私たちの場合は、せっかく桜島が眺められる場所に来たのに、街中の宿だと「桜島が見えるのはビルの向こう」という状況は避けたいという観点からの選択でしたので、大正解でした。
また、繁華街からは距離が有るため、静かに過ごすことができました。
更に驚いたのは、温泉がとても良いお湯だったこと。
施設全体の雰囲気やサービスは、観光ホテルというよりもシティホテルですし、ホテルのホームページやInstagramのアカウントを見ると、結婚式場としての利用をアピールしている様ですが、こんなに良い温泉があるならその良さをもっと前面に押し出せば良いのにと感じました。
運営している団体が鹿児島県市町村職員共済組合であり、公共性の高い事業を行うなど施設の運営方針もあるのでしょうが、このホテルの売りは間違いなくこの温泉にもあります。
このご時世にあって宿泊料金もリーズナブル(適正価格という意味です)。
景色も良く、良い温泉にも入れて静かに過ごせる。
通りすがりの県外からの観光客にとって、大変満足できる宿でした。
<関連情報>
「マリンパレスかごしま」公式サイト
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